ミンクス室内オーケストラ

1986年に結成されました。常任指揮者に、松岡究氏を迎えモーツアルト、ベートーベンなどの古典を中心に演奏しています。

メサイアの紹介記事

2005-02-08 12:24:23 | 音楽
ヘンデルのメサイア

この世に救世主が現れるとの予言から、キリストの誕生。受難と十字架での死。復活。キリストを信じることにより訪れる平穏な世の到来までを物語る壮大な音楽です。

合唱と独唱。オーケストラにより演奏され、演奏時間はなんと3時間にも及びます。

題材は聖書からとられているものの、ラテン語やドイツ語で歌われる、バッハなどの宗教曲とは異なり、英語で歌われます。

英語の響きはやさしいですね。
霧に包まれた色彩に乏しいなだらかな丘陵が続くイギリス。 
一秒一秒がほかの国よりもっと長くて時間がより深い意味を持ってゆっくりと流れてゆく国。
昔のシェークスピアのジュリエットのささやきから、この前聞いたハリーポッターの言葉まで、まるで時間の流れが止まったように、ほとんど変わらない響きを持つ英語で歌われるキリストの物語は、子供のときに聞いたクリスマスキャロルのようにやさしく懐かしい響きで心に語りかけます。

バロックの作曲家の中でもとりわけ美しく牧歌的な音楽を作曲したヘンデルは英語という優しく柔らかい発音を持つ言語を豊かに使い、美しく美しくこの音楽物語をすすめてゆきます。

貧しい人や孤児院のための慈善演奏会として演奏され始めたころ、客席からはあまりの美しさに常にすすり泣きが聞こえたということです。

メサイアの中でも、もっとも有名な曲ハレルヤコーラスは単独でもよく演奏されますね。

王の中の王、主の中の主。

キリストを褒め称える歌が高らかに歌われます。

ロンドン初演のとき、時の国王ジョージ2世が感動のあまり立ち上がり、おつきの人たちも聴衆も皆立ち上がりました。 それ以来、ハレルヤコーラスは皆立ち上がって聞くのが慣わしになっています。

おそらくベートーベンの第九と並んでオーケストラと合唱の共演ではもっとも人気の高いこの曲は、しかしながら鳥取県でこれまで演奏されることはありませんでした。

合唱団、オーケストラの並々ならぬ力量が必要であり、何よりこれだけの壮大な音楽を演奏するだけの組織力はこれまでの鳥取県にはなかったからです。
しかしついに鳥取県でもこのメサイアを演奏される日がやってきました。

これまでモーツアルト、フォーレのレクイエム。バッハのロ短調ミサと、大作を次々に演奏してきた米子第九合唱団が長年ともに歩んできたミンクス室内オーケストラとの共演で、この大作に取り組んだのです。

指揮はおなじみの松岡究さん。 ミンクス室内オーケストラの指揮者として登場以来、米子第九合唱団、鳥取オペラ協会の指揮者としても活躍。
鳥取県ではじめての数々の宗教曲の演奏や、オペラの演奏を成し遂げるなど、すでになくてはならない存在となっています。

さあ皆さん、いよいよ鳥取県でも、ハレルヤコーラスを立ち上がって聞く音楽会に出会えるようになりました。
ぜひ当日は会場へお越しになり、この感動を分かち合っていただきたいと思います。

メサイア演奏会は2005年3月13日(日)
午後14時より
米子公会堂大ホールにて行われます。
入場料 一般 前売り1500円 当日 1800円
      高校生以下 前売り1000円 当日1200円です。


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