ザワザワした11日を過ぎると
時間は静かに流れる。
すぐに見つけてあげられなくてごめんね
一緒に見つけられなくてごめんね
と
アユと凛にいつもつぶやく
生きてるモノ達だけが静けさを感じているのかも……
生きてて…ごめんね
と思う
アユの言葉も聞こえてくる
「おっかぁ ごめん
生きられなくて……ごめん」って……
きっと言ってる……
会いたいな
ただ、ただ 会いたい
今年も、見つかった海であの時間を過ごしました。
町長の言葉とその後のサイレンの音であの日と同じ時間を過ごす。
六ヶ月の赤ちゃんと二人……家の中はメチャクチャに倒れ、どんなに怖かった事か
そして、その後の津波……
娘は赤ちゃんを抱えて逃げた。でも波に捕まって引き波で連れていかれた…
あの時間に目を閉じて、どんなに怖くて、どんなに辛かっただろうと……いつも考える。
考えても、考えても、わからない事もある。
涙も流さなくなって
日々を淡々と過ごせる。
何だったら、楽しく過ごせる。
そんな自分は、本当の自分ではない……と思っている。
本当の自分なんだけど
自分の本当の気持ちを隠した自分
心の底に蓋をする。
誰かにかき乱されたくない大切な気持ちだ
明日からはいつもと変わらない日常を淡々と過ごす。来年の今日まで
そう決めている。