アユと凛がいなくなった時
私はいつもどこでも
アユと凛の後ろ姿を追いかけていて
似てる後ろ姿の人の後ろについてっていた。
今やそんな人は
怪しいストーカーってやつですよ。
でも
そんな自分を止められなかった。
誰も止めなかったし…
いつもアユと凛を追いかけてた。
今はそんな事をしない。
誰かの後ろ姿も見つめなくなった。
普通に生きるようになった訳でもなくて
普通に生きてるけど
見つめる先は変わったと思う。
ずーっと遠い先を見つめるようになった。
10年前までは
すぐ近くしか見なかったのに
そうやって近くしか見えなくて
そうやって生きていたのに
今はずーっと遠いアユと凛がいるかもしれない先を見ながら生きている。
いつかいくよ。
明日かもしれない…と思いながら生きてる。
会いたいよ
すごく すごく会いたい
そう思って
もうすぐ10年か……