小学校の卒業式シーズン
凛も卒業
「○○ 凛」
卒業証書をもらう
その姿を見る事はできない…
卒業式を迎えられない子どももいる。
そんな事
誰もしらなくて
誰の心の中にもなくて
誰の悲しみでもないけど
私は悲しい
凛の卒業式
「おめでとう」と言ってあげたかったよ。
誰かの卒業に「おめでとう」と声をかける苦しさったらない……
凛に言ってあげられないのに
卒業式も桜の花も嫌いだ
春は苦手です。
気持ちボロボロにさせられる。
すっかり忙しくて飛びまわっております。
今の所身体も心も大丈夫な感じですが……
たぶん、不安定さは変わらない
どう気をつけたらいいのかも
よくわかりません。
とにかく
忙しい風に任せて流れています。
寝れなかった12年前を思えば
なんだって出来る。
なんだって「へっ」て感じです。
でも疲れたから……寝ます。
沢山の人が3月11日をつぶやいている。
その日はアユと凛の命日です。
呑気な事 呟かないで……
命日……
なんでだ……
それも東日本大震災なんて…
みんなが知ってる日に命日なんて……
知り合いが
「子どもをなくした気持ち、分からない」って言ったけど
私だってわからなかった。
わからなくてよかったのに
わかる方の部類になってしまって……
「明日分かる部類になるかもよ」って悪魔の心が呟く
いつそうなるか
なんて、誰にもわからないし、決まってない。
子どもを…孫を……一緒になくすって……
グヂャグヂャです。
今日もまだまだ心はグヂャグヂャ
3月11日が過ぎても
もう中学生になる……
ザワザワな感じは無くならない。
でも
色々やらなくちゃいけない事がある。
ザワザワを少し沈めながら日常に戻していかなくちゃ
凛が……
凛がどこにいるのか……
見つけたいと思う
小さい骨はもう砂に混じって分からないかもしれないけど
でも
見つけたいと思う。
凛
かわいい凛
もう中学生になる……
こんなにお天気で暖かかった3月11日はなかったな……
あの日のお天気とあまりに違い過ぎるから
5月かと、勘違いしそうです。
でもね……
やっぱり女川に着いたら
あの日のガレキの光景が頭の中を過ぎりましたよ。
どんなに街がキレイになっても
消えていかない。
作り変えた感じがあるからかもしれません。
不自然な作りですもの……
アユを
凛を消した街だ……
恨んでるわけではなくて……
思いが深い…という意味で……
楽しいだけの街にはなってもらいたくない。
12年経っても変わらない悲しみと悔しさがあります。
過去は変えられないけど……
でも
会いたいよ……
