やまがた好日抄ーⅡ

低く暮らし、高く想ふ! 
山形の魅力を、日々の関心事を、気ままに…。

奪衣婆

2021-12-21 | やまがた抄
寒河江市にお住ひの鹿間廣治氏の『奪衣婆-山形のうば神-』(東北出版企画)といふ本を読みました。


山形県内の奪衣婆(だつえば、と読みます)を足で探してまとめた本です。
登山の時に、なるほど道の途中に奪衣婆の姿はかなり見ることがあり、写真も撮った記憶があるのですが、PC内のファイルを探したのですが見つかりませんでしたー。間違って、削除してしまったかー⁈

奪衣婆は、三途の川の手前で死んで来た者の衣類を非情に剥ぎ取り、懸衣翁といふ相棒のジイさんをあごで使ってその衣類を近くの樹に掛けさせ、その枝のしなり具合(つまり、生前の罪の重さ)を閻魔大王にチクるといふ、とても大事な役目に日夜奮闘してゐる老婆です。

調査報告を受けた閻魔大王が、裸にされた亡者の行く先、つまりか極楽か地獄か、地獄も色々な階級があるのでどの地獄にするか、を判定するわけです。
とても大事な役目を仰せつかってゐます。小生は、奪衣婆は閻魔大王の配下でありながら実は愛人であると、また、三途の川周辺の実権は本当は奪衣婆がすべてを握ってをり、閻魔大王はカイライ政権だ、と常々思ってゐますがー。

まあ、そんな話はともかく、本の中では、かなり素敵な奪衣婆の姿もありましたので、少しずつ手を合はせに行かう、と思ってゐます。








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