やまがた好日抄ーⅡ

低く暮らし、高く想ふ! 
山形の魅力を、日々の関心事を、気ままに…。

人気ない…

2022-02-01 | やまがた抄
バタバタとしてゐたら、二月になってしまひました。
連日、除雪と排雪に追はれ、やっと日差しが明るくなったと思ったら、まう二月でした。

「最上義光の城郭と合戦」(保角里志/戎光祥出版)といふ本を読みました。


東北でもトップクラスの57万石を所領し、伊達政宗の叔父であり、娘の駒姫を豊臣秀次の死に連座させられた悲劇の武将でありながら、陰謀家としてのイメージが強く、全国区でもほとんどなじみのない領主かもしれません。
最上家も内紛であっといふまに凋落し、結局関西で旗本として生き延びたせゐもあるかもしれません。
その点は、織田家と似てゐます。
(ちなみに、織田信長の次男の末裔が天童織田家です)

実のところ、小生も山形に移住して初めてその名を知ったやうなもので、それでも全国でもトップクラスの大きさを誇ったといふ山形城を幾度も訪ね、知り合ひに最上義光の妹の義姫(伊達政宗の母)のPR活動をしてゐる会の会長さんがゐたりして、それなりに最近は勉強してゐました。

本著の作者も、徹底的に巷間云はれてゐたやうな謀略家のイメージを覆す立場で話を進めてゐて、本書は最上義光の人物像ではなく、義光の様々な合戦と周辺の城郭跡探訪の本なのですが、なかなかに面白い視点でした。

暖かくなりましたら、いくつか訪ねてみやうと思ってゐます。





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