優勝校が決まって、少し時間が経っていますが、決勝戦をTV観戦した際に感じた事をUPしておきます
ご存じの通り、北陸勢対決となった
富山第一星稜
前半は下馬評通り、攻撃力の富山第一と守備力の星稜という図式で試合が進みました
富山第一の攻撃を司っていたのは、10番の大塚君ではなく、実は左サイドバックの3番竹澤君であったと思います
身長は低いですが、その分アジリティ能力や技術力が高く、左足の精度は抜群でした
彼から展開される富山第一の攻撃は魅力的でした
特に左足裏でボールを小刻みに引きながら駆け引きをして、前方スペースに流れてきた味方にパラレラのパスをアウトサイドで出してから、リターンを貰う動きなどは、フットサルの動きそのものでした
雪深い季節には体育館でフットサルをしていた様ですので、そのプレーぶりも納得ですね
しかし、粘り強い守備力で富山第一の攻撃を跳ね返し続けた星稜が、前半34分に相手DFファウルからPKを獲得
これをキャップテンの寺村君が冷静に蹴り込んで星稜が先制
前半は1対0で星稜のリードで終了しました
後半に入ると、一進一退の攻防が続きますが、70分に見事なカウンターから星稜が追加点
2対0で星稜が圧倒的に有利な状況になりました
しかし、富山第一も交代で出場した高浪君(20番)が圧倒的なスピードを披露し、星稜のDF陣を翻弄、チャンスを作り出しますが、左サイドハーフに左利きの村井君が入った為、竹澤君の攻め上がるスペースが消えてしまい、なかなかチャンスをものにする事ができないまま、時間が経って行きました
星稜は、このままが逃げ切りを計る為、残り5分程でキャップテンの寺村君が交代
足の怪我を抱えている為の交代のようでしたが、この交代は嫌な予感がしました
すると、後半42分竹澤君の攻め上がるスペースを消していた村井君が、左サイドの突破から中央へクロスを入れると、中に詰めていた高浪君の胸にドンピシャであい、冷静なコントロールからゴールに流し込んで1点差
ココから富山第一はイケイケ状態
すると、村井君が中で勝負するようになったので、竹澤君が攻め上がれるスペースが生まれます
ロスタイム、ペナルティエリア左サイドでパスを受けた竹澤君が縦に仕掛けると、星稜のDFがたまらず足を掛けてしまいPK献上
最後は重圧を跳ね返し、キャップテンの大塚君が冷静にPKを決めて追いついたところでタイムアップ
キャップテンを下げた星稜と、キャップテンが決めた富山第一
この差は大きかったと思います
延長戦も一進一退の攻防が続き、このままPK戦突入かと思った矢先の延長後半9分、ロングスローからのこぼれを村井君が左足一閃
ボレーから放たれたボールが星稜ゴールに突き刺さりついに勝ち越し
そのままタイムアップし、3対2で富山第一が初優勝を飾りました
“追う者の強み”と“追われる者の弱み”が見事にベンチワークに表れた試合だったと思います
交代メンバーが全て結果を出した富山第一と、キャップテンを下げてまで守りに入り、守り切れなかった星稜
最後の国立での決勝戦は、名将と謳われる星稜の河崎監督の判断を狂わせるほどの重圧がかかる舞台だったという事ですね
高校生のトーナメント戦は、育成面では問題があると言われており、リーグ戦への比重が高まってきている様ですが、負けたら終わりだからこそ、必死なプレーが見られ、私は1回戦からTV中継を見て、何回も泣かされてしまいました
涙もろくなったのは、決して年のせいだけではないはずです
来年から準決勝・決勝の舞台は埼玉スタジアムに移りますが、選手権はトーナメント戦でずーっと継続してもらいたいですね
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