バレエ教師の半澤です。
平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。
皆さま、お待ちしております!
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
連絡をお待ちしてますね!
2022年12月27日(火曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。
Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。
スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。
バリエーションは白鳥の湖からオデット2幕からのバリエーションです。
王道中の王道!クラッシックの極みと言えるほどの素敵な踊りを皆さんと!
男性陣は「眠りの森…」からデジレの王子の踊りです!そして海賊、
フランツなども交えます。
さ、やりましょう!!
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第67話
運転手は「悪いけどちょっとホテルから少し
離れた場所でお金もらうからね…」と、200
メートルほど離れた路地裏でタクシーを止めて、
5ドルの他に3ドルを追加料金として請求して
来た。ショージはこのジプシーが5ドルでさえ、
ふっかけているのを知りつつも更に3ドルを
支払うとタクシーはすっ飛ばして去って行った。
何食わぬ顔でホテルの薄暗いガラスの自動ドアーの
中に入って行ったが内心はドキドキだった。
たくさんの監視官や軍服を着てマシンガンを
腕に挟んだ兵士の間を縫うように歩いた。非常に
厳しい顔をした女性がロビーで受付をしている。
「私の部屋番号は604です、鍵をください…」
部屋の鍵を尋ねると「さっき渡したでしょう…」
とにべもない。 ショージは「あっ、そうで
したね…」と答えておいたが、多分、あの酔っ払いの
フィンランド人の男が先に部屋へ帰ったのだろう。
ショージはエレベーターの中に入った瞬間に
ロビーの人々がショージの事を不審に思って
いないかどうかを目視でさっと確認した。
エレベーターのドアーが閉まる5秒ほどの時間が
なんと長く感じた事か。
ロミオとジュリエット…感動の舞台!!
まだ時間にはゆとりがある事から、ショージは
再びホテルを忍び出た。そして路面電車に乗った。
今度はしっかりとホテルの場所を書いた案内や
レニングラードの地図などを持って出たので心強い。
劇場に着いて直ぐに今宵催される「ロミオとジュリ
エット」のチケットを買いに行くと、数枚かしか
残っていない内の一枚を手に入れる事が出来た。
「ラッキーだ!」
ロシア人ダンサーだけによる舞台を見てダンサー
たちの素晴らしい技術に目を見張った。芝居の
表現力や演出は特筆すべきものがあった。しかし
最も驚いたのはその振り付けから客に訴え掛ける
その力強さだ。ショージは唸ってしまうほどに
見入った。1幕後の休憩が終わると2幕が始まった。
目の前で催されている舞台に完全に魅了され、
気がつけば頬が涙でグショグショになっていた。
このダンサーたちの無言の表現から感じたものは
「我々はロシア国民の希望と夢をしっかりとこの
胸に刻んでいる!今を必死に生きている…そして
これからもまた力を振り絞って生きて行くのだ!」
と強いメッセージがこの悲劇のバレエから観客に
訴え掛けて来る本当に素晴らしい作品であった。
幕が閉まっても暫くの間は動く気にもなれないほど
ショージは打ちのめされた。
そして帰りがけにショージは固く決心した。「いつか
絶対にこの素晴らしい芸術の国で勉強をしたい…!
必ず僕はまた来る!」と。それほどまでに魅力ある
舞台だったのだ。こうしてレニングラードを一週間
ほど体験した訳だが、最終日にガイドが「今回の
ツアープランのコースには含まれていないけれど、
私とあなた二人でバレエ学校を見に連れて行って
あげましょう。中には入れないと思うけれど…」
と誘ってくれた。ショージは喜んでガイドと一緒に
出掛けた。
バスに乗り込むウォッカツアーの男たちは飲み過ぎて
更にやつれた顔をしていたが、その彼らもお土産を
買うのを忘れてはいない。これでもか!と言うほどの
ウォッカボトルを胸に抱えていた。ショージは
その男たちの滑稽な姿に大笑いした。
こうしてショージは無事にフィンランドへと帰って
来て、バスの中では余計な事を喋らずにガイドに
顔の表情だけでお礼を伝えた。するとガイドも
ニッコリ笑いながら無言の笑顔の中に言葉を見出した。
「良かったわね…思いが遂げられて…」
(つづく)