半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第116話

2023-07-19 08:56:26 | webブログ

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/

連絡をお待ちしてますね!

2023年12月24日(日曜日)枚方(ひらかた)芸術文化センターにて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは「ライモンダ」より、ピチカートのヴァリエーションです。
男子は「ラ・シルフィード」のヴァリエーションです。
さ、やりましょう!!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第116話
後になって知った事なのだが、彼こそ世界的に有名な
ダンサーで名前をユーリー・ウラディーミロフと言う。
モスクワ国際バレエコンクールで金賞に輝いた驚きの
バレエダンサーだ。

彼の神々しいまでの上半身と誰もやれそうにない神業的な
空中での斜めの回転、更にはピルエット(こまのように
回転する技術)からいきなり、パンシェ(片足を背中の
後ろに高々と上げて止まれる技術)して回ってしまう
突拍子もないテクニックだ。そしてクラッシックバレエ
ダンサーと思えないような醜い足先をしている。(世界的な
ダンサーに対して失礼しました)

しかし、彼の出場したモスクワ国際バレエコンクールの
決選における審査員たちも「む~…これは困った事に
なったぞ!あいつはボリショイバレエの代表でこのコンクール
に出て来たものの、何と野獣の様な足先…これじゃバレエ
ダンサーとは言いずらいが…。

しかし、ずば抜けたテクニックに唸るほどの強烈な個性!
あいつに付ける点数はゼロか100点しかない…む~、
これは困った…」と審査員全員が評議に掛けたと言う。
そして彼はとうとう1位に当たる金賞に輝いたのだ。
そんなユーリー・ウラディーミロフにショージはプレゼント
したいものがあった。「今回は持って来て無いからあげる
事が出来ないけれど、シャンプーとリンス…これが
あなたには絶対に必要かもしれない。」

ダンサーとしての誇示

ダンサーに話しかければ、何らかの切っ掛けでボリショイ
劇場の中に入れて貰えるんじゃないかという甘い期待を
抱きながら門の前に立っていたが、ダンサーたちが
オーケストラの連中と混ざって入ってしまったり、人相が
怖かったり、そうこうしている内にどんどんダンサーが
中に消えて行ってしまった。

 ショージは焦るばかりで前を通りすがるダンサーたちに
話し出す切っ掛けが掴めなかった。と、ようやく若い男性
ダンサーが向こうから来たので、ショージは急にバッグから
バレエシューズを取り出して向こうからやって来る男性
ダンサーに見えるようにしながら、足を開いて2番のプリエを
しながら股関節が詰まっている時にするような仕草をした。
明らかに「私はバレエダンサーなのだ!」と言う事を誇示
するために他ならない。

 しかし、限界温度のマイナス40度の中で股関節を
鳴らそうとした時に本当に股関節が「バキッ!」と音が
して眼の玉が飛び出しそうになった。「ぎょえ~っ、
痛~っ!」ショージのような見知らぬ男にいきなり声を
掛けられれば相手も怪しむだろうが、バレエシューズを
片手に2つとも持って二番でプリエしたら、ショージも
そのような人に声を仮に掛けられたとしても安心して
「あ、君もダンサーなのか…いやー、仲間じゃないか!」
と思ってもらえるかもしれないからだった。

恐らくそれも一人合点であろう。「あれ?」遠目で見て
いると向こうから若そうな男ダンサーが…と思っていると
近づいて来た男はおっさんだった。でももう怯んでいる
場合ではない。

「アー、ドウブレイ ウートラ!(お早う!)今日は何の
リハーサルがあるのかな…レッスンもあるんでしょう?」
と言いながら、これ見よがしにショージの汚いバレエ
シューズ見せつけるように、アキレス腱なども伸ばすような
仕草までしながら聞いてみた。 これを普通の人が見たら、
「ちょっと、ちょっと何してんですか?もっと普通に
動かないで喋れないんですか?」と言いたくなるだろうが、
ダンサー同士なら分って貰えるのではないか…と自問自答
していると、そのおっさんダンサーは反応した!

人間は最後の最後まで結果は分からないのだから諦めては
いけないという事なのである。
(つづく)



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