快晴! 外のお天気は素晴しい! それに引き換え、私の内のお天気は荒れ模様! 1週間ぶりにリハビリに行った北里では何とも歩行が覚束ない。「やっぱり漆の杖を持ってくればよかった!」と思いながら、ごく極普通の既成の杖のせいにする私! でも、これは少なからずも本当!
左側のストレッチが済んで、次にボールを使う上下屈伸運動をやっている内に僅かながらだが、いつもの右片麻痺の状態に戻ってきた。例え右半身が思うように動かなくても、痺痛がせめていつものような襲い方なら、許せるとさえ想った。数分の休憩の後、リハビリ病院で購入した杖を頼りに歩き出す私を急襲した痺痛はハンパな状態ではなく、上腕の内反も顔面の硬直も最高潮に達していった。右半身、正常に感じるのは僅か額半分と頭だった。額も左手で触ると、右と左に触感は確実に違う。だが、それは無感覚に近い痺れ(?)で、目尻から下の部分、広範囲に襲っている痺痛とは全く違う。
重田療法士が平然とした面持ちで特製の知覚支援装置付コルセットを手に私が歩み寄るのを待っている。疑心暗鬼で近づいた私にコルセットを付けると、療法士は「これでどううでしょう!」と言った。コルセットを付けて一往復、二往復、続けていく内に痙性麻痺という診断を受けた私の身を襲ったと思われる弛緩性麻痺が遠退いていくのが感じられた。暫らくしてコルセットを外した私の方向に少し満足げな療法士の顔に笑みが浮かぶ。
「先生、これってやっぱり優れ物ですよ。早く一般化できるようにして下さいよ」
療法士は苦笑いした。
来週は私が信頼する漆の杖を持ってリハビリにいこう!
左側のストレッチが済んで、次にボールを使う上下屈伸運動をやっている内に僅かながらだが、いつもの右片麻痺の状態に戻ってきた。例え右半身が思うように動かなくても、痺痛がせめていつものような襲い方なら、許せるとさえ想った。数分の休憩の後、リハビリ病院で購入した杖を頼りに歩き出す私を急襲した痺痛はハンパな状態ではなく、上腕の内反も顔面の硬直も最高潮に達していった。右半身、正常に感じるのは僅か額半分と頭だった。額も左手で触ると、右と左に触感は確実に違う。だが、それは無感覚に近い痺れ(?)で、目尻から下の部分、広範囲に襲っている痺痛とは全く違う。
重田療法士が平然とした面持ちで特製の知覚支援装置付コルセットを手に私が歩み寄るのを待っている。疑心暗鬼で近づいた私にコルセットを付けると、療法士は「これでどううでしょう!」と言った。コルセットを付けて一往復、二往復、続けていく内に痙性麻痺という診断を受けた私の身を襲ったと思われる弛緩性麻痺が遠退いていくのが感じられた。暫らくしてコルセットを外した私の方向に少し満足げな療法士の顔に笑みが浮かぶ。
「先生、これってやっぱり優れ物ですよ。早く一般化できるようにして下さいよ」
療法士は苦笑いした。
来週は私が信頼する漆の杖を持ってリハビリにいこう!