東京の地名について書かれた本を読んでみた。
東京に限らず、様々な地名が世にはあるが、中にはその地名の由来が気になる地名もあるし、自分が暮らしている場所の地名の由来などへの興味は、昔から私にはあった。
地名の由来に関する本はこれまでにも何種類も出ていたし、そのたびに興味は持ったりしていたのだが、ついつい見逃してきた。
今回思いきって読んでみた。
様々な地名の由来が書かれていたが、私にとっては興味津々の箇所と、あまり興味のない箇所があった。
自分が実際に暮らしている場所や、過去に自分に関わりのあった箇所、あるいは有名な場所に関しては一気に読んでしまった。
だがその一方で、馴染みのない場所・・・特に知らない場所に関する記述では、ついつい走り読みしてしまったりもした。我ながら現金なものだ(笑)。
このへん、読む人読む人それぞれに、それぞれの場所に対する興味の温度差はあることだろう。
この本を読んでいて思ったのは、筆者の推測から来る地名の由来の考察がけっこう目立ったこと。もちろん、色んな要素を検証したうえでの推測だ。
地名の厳密な由来を調べるとなると、困難な部分はあるはず。
ちょっと前ならともかく、相当古い時代に遡らなければならないとなると、もう存命中の人の記憶だけではどうしようもなくなるし、古い文献を探そうにも見当たらない場合は多いはず。
また、地名というのは、長い年月の経過のうちに、微妙に呼び方が変わってきている場合もあるし、当ててある字が変わってきている場合もある。
そういうことを考えると、ある程度のその土地の歴史を調べた上で、あとは推測するしかなくなるのは、やむをえない部分はあるとは思う。というか、そうするしかなかったりもするだろう。
今、ひそかに江戸時代などの古地図や、古い地形に関心を持つ人は多いようだ。
江戸時代の古地図を見ながら、そこに該当する今の場所を散策したり。テレビでもそんな企画の番組があったりする。
また、今の地形を散策しながら、その場所の元々の地形に思いを馳せてみたり。
私自身もそれに近い気分で散策することもある。
特に地形や地名などに思いを馳せると、その場所は元々はどんな地形のところだったのだろうとか、その地名の由来は何なのだろうとか思ったりする。
地名が特徴的な地名だと、なおさらである。
地名には、その地のなにがしかの歴史が反映されていたりするから。
たとえ同じ場所であっても、長い歴史の中では、時代によってその場所を行き来してたり、暮らしていた人は違う。当然、そういう人たちの抱えていた問題も違う。
だが、場所だけは・・・一緒なのだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます