いつの間にか、我が家には扇子の数が増えている。
特に集めようという気持ちがあったわけではない。
旅先に行って、土産物屋で、現地ならではの模様や文字や絵などが入ってる扇子をお土産代わりに買ってきたり、出先で暑さに耐えかねて現地で普通の扇子を買ったりしているうちに、いつの間にか数が増えていた・・・そんな感じ。
電車などに乗ると、異様に暑いこともあるし、どこかの飲み屋やライブハウスなどに入っても異様に暑いこともある。
そんな時のために今では私は手持ちのバッグに扇子を入れて持ち歩いている。
旅に出る時などは、今では必須。
トレッキングみたいなことをしているうちにどんどん暑くなることもあるし、宿で風呂上がりに部屋に帰った時なども必須。
部屋に扇風機でもあれば扇子はいらないが、宿では風呂場の脱衣所に扇風機はあっても、部屋にはないことが大半。
そんな時に扇子は役に立つ。
数が増えていることに気づいてからは、地方に行って面白い扇子を土産物屋根で探すようにもなった。
とはいえ、コレクターの域まで行こうとは思っていない。
コレクターではないが、数そのものはけっこう増えているのも確か。
コレクションとして買うようになると、ちょっと珍しい扇子や、特定の地方ならではの扇子だったりすると、使うのがもったいなくなってしまう。
やはり、私は扇子には実用品であってほしい。
実用品ということは、消耗品でもあることになる。
扇子は長く同じものを使っていると、どこかしら壊れてきたり破れてきたり、紙がはがれてきたりする。
そうなったら、それまでに買ってまだ未使用の扇子を使えばいい。
とはいえ・・・そう思ってはいるのだが、中には使うのをためらってしまう扇子も現実的にはある。
その場合は、他のを使うようにしている。でも、いつかはその扇子も使わざるを得ないこともくるだろう。
扇子ってのは、持っていると妙に手放せないこともある。暑い場所に居る時など、いつでも気軽に扇子を使いたいから、絶えず手に持っていると、ちょっとした安心感みたいなものを感じてしまうことがある。
手持無沙汰な時に、手に扇子を持ってると、意味もなく何気に扇子をもてあそんでいたりする。
そういや昔・・・何かのコミックか何かで、武芸者がある老人に武芸の勝負を挑んだ時に、その老人は「わしは、これでけっこう」と言って扇子だけを持って、その武芸者の相手になったシーンがあった。
結果は、扇子で勝負を受けた老人の勝ちだった。
その様が妙にかっこよかった覚えがある。
その老人は武芸の超達人で、まともに若者と同じ武器(刀だったと思うが、記憶違いかもしれない)で勝負を受けたら、その若者を再起不能なほどに叩きのめしてしまうと思ったのかもしれない。
扇子を選んで勝負を受けたこの老人に向かって私はこう言いたかった。
「ご老人。センス、いい!」
私は十数年前に欲しかった時計を買った際におまけでもらった扇子を使っています。
海外のメーカーで扇子?って思ったのですが、お店に方の話では「なかなかいいお品なんですよ」との事。
あまり期待もしてなくてしばらくほっといたのですが、ある夏の日この扇子を見つけ開いてみました。
少し小ぶりで素材は和紙と竹。サイドの竹に時計メーカーのロゴが小さな焼印で押されています。
扇面は渋い藍色でところどころに白く抜かれた蜻蛉が数匹飛んでいます。
中に一匹だけ茜色のがいて良いアクセントになっており、一目で気に入ってしまいました。
以来、ずっと使い続けているのですが、扇子の良いところは場所をとらない事と選ばない事ですね。
仕事先で団扇なんか使ってたら「なんだこいつ?」って思われそうですが、
扇子なら半面だけ開いて使えるし、スッとしまえますもんね。
最近は携帯用の扇風機なんかが人気のようですね。
確かに便利だし涼しそうなんですが、
私は扇子の産み出す柔らかな風の方が好きです。
ちなみに自宅には扇風機がなく、エアコンつけるギリギリまで団扇を愛用してます。
もう、かなり前から、ずっとそうです。
意外に出番が多いのですよ。
おまけでもらったセンスであっても、それがきっかけでセンスの便利さや良さを実感することは、けっこうあるのではないでしょうか。
うちわだと場所を占めますが、センスは折りたたみができる点が魅力ですね。
持ち運びもラクラクだから、旅のお供にもピッタリです。
一度持ち慣れてしまうと、なかなか手放せません。
携帯扇風機ですか?
たしかに便利そうですね。
ただ、センスには、粋で風流な雰囲気もありますよね。
私はセンスのそんな点も好きです。
我が家は扇風機は、冬も出してあります。
さすがに冬は使いませんが(笑)。
だんぞうさんも大好きなゲーム『ドラゴンクエスト』でも、扇は、「鉄扇」として主人公キャラクターたちの武器になっていますね。
しかし鉄扇でやられるほどのモンスターは、何と雑魚な奴か…(笑)
それはそうと、私、最近、オリジナル扇子作ったのですよ。
和紙付き骨組みだけは既製品を入手して、後はお気に入り写真や画像をダウンロードして、切り取って、和紙に張っていくだけです。
私が最も愛する街・神楽坂の風景を多数張った扇子です。
だんぞうさんは数多く旅行されていらっしゃるから、お気に入りの風景を厳選されて、オリジナル扇子を作りたいと思えば、幾らでも作れそうですね。
そのキャラクターが人気あったので、その鉄扇が実際に製作・販売されたことがありました。
実は私、その鉄扇を買いました(笑)。
でも、誰かにあげたのか、あるいは紛失してしまったのか、どこかにいってしまいました。
もったいないことをしたかなあ。
オリジナル扇子ですか。いいですね。
ふと思ったんですが、ロックのアルバムには優れたジャケットが多数ありますが、素晴らしいジャケットをプリントした扇子があればいいのに、、、なんて思います。
例えば、アビーロードやサージェントペバーズのジャケットかプリントされた扇子とか、ないのかなあ。
あれば、買うと思います。