中学の頃までは昼飯といえば学校給食だった。
私はけっこう給食は好きだった。
当時、学校は土曜日は半ドンと呼ばれるスタイルで、授業は昼までで学校は終わり、午後は自由だった。いわゆる「半休」。
なので、土曜は午前の授業が終わったら家に帰るなり、クラブ活動をするなりできるのが、当時の生徒だった。
給食は土曜は出なかった。皆、思い思いの昼ごはんを食べた。
家に帰って親の作ってくれた昼飯を食べる子もいたし、弁当を持ってきて学校で食べて午後のクラブ活動に参加する子もいた。
で、私の土曜日の昼飯は・・というと。
私の土曜の昼飯は「パンの日」だった。親が作ってくれたパンではなく、親から昼飯代をもらい、その金額の中から惣菜パンを買って昼飯にしていた。
そう、私自身の趣味というか意思で土曜日の昼飯は「パンの日」に決めていたのだ。
昼飯代をどう使おうと自由だったしね。
当時私の中学には土曜の昼になると、どこかのパン屋さんが何種類ものパンを持って私の学校に売りにきていた。
その出張パン屋は学校の廊下に臨時の店を出して売っていたのだ。
当初は、土曜の昼はその出張パン屋からパンを買い、教室で食べ、帰宅していた。
私の所属してたクラブは土曜は活動はなかったのだろう。もう記憶はおぼろげだが。
だが、土曜の昼飯を出張パン屋のパンで済ますと、当然学校に居残って昼飯を食べることになり、授業が終わるとすぐに帰宅してた子に比べると、帰宅するのが遅くなった。
せっかくの半休なのだから、一刻も早く学校を出て、自由に過ごしたい、休みを満喫したい・・・やがて私はそう思うようになった。
また、その出張パン屋のパンには、惣菜パンがあまりなかったことに、少し物足りなさを覚えるようになった・・というのもあったし。
そう思うようになると、何も好き好んで半休の午後に学校に残っていることはないだろう・・・と思うようになったのだろう。クラブ活動が土曜にあるならともかく。
そこで、やがて私は土曜は授業が終わると、親に貰った「昼飯代」を握りしめて、遠回りの通学路で帰るようになった。
なぜ遠回りの通学路にしたかというと、そのルートにはお気に入りのパン屋があったからだった。
そのパン屋は、惣菜パンが充実しており、そこが私のお気に入りな点であった。
なにしろ、惣菜パンの種類が多かった。
やきそばパン、コロッケパンなどの定番の惣菜パンはもちろん、それ以外にも「餃子パン」「シューマイパン」など、当時他のパン屋ではあまり売ってないような惣菜パンが豊富に売られていた。その点が特によかった。
他の店ではあまり見かけないような惣菜パンがいくつも売られている光景を目にすると、ワクワクしたものだった。
多数の種類の総菜パンが売られていると、とても一回の昼飯では食べ切れないし、だいいちお金の余裕もない。
なので、今週はこのパン、来週はあのパンを食べてみよう・・・と、ちょっとした計画性を持って買っていた。
翌週「先週食べられなかったあの惣菜パンを、今日は買おう」と思ってまたそのパン屋に行くと、たまに、その日だけ特別に売られている惣菜パンなどを見かけることもあり、そんな時は、そういうスペシャルな惣菜パンをセレクト。
この意外性も好きだった。
中には定番的に毎回買うパンもあった。それは「やきそばパン」と「ウインナーパン(今でいうホットドッグに近い)」。この2種類は毎回必ずゲットし、それ以外のパンは、その日の品ぞろえ次第で代えていた。
定番パンとバリエーションパンをどう組み合わせるか、考えるのも楽しかった。
で、帰り道途中のそのパン屋で惣菜パンを買って家に帰り、家でその惣菜パンを食べて、遊びに出かけるなり、家で遊ぶなりしていた。そうすることで、土曜は午前の授業が終わるとすぐに学校を出れるようになった。半休を満喫していた。
その店に慣れてくると、私はパンを買う時は基本的に「惣菜パン」にこだわるようになっていった。その傾向は今でも私の中にある。
長く愛したその惣菜パン屋さんだったが、中学卒業後に私の家族は郊外に引っ越し、その惣菜パン屋には行けなくなった。
その後、高校卒業と共に、再び元の町に引っ越し戻ってきた時には、もうその惣菜パン屋は・・・・なかった。
かなり残念だったが、その惣菜パン屋のあった場所より我が家にやや近い場所に、代わりになるパン屋があった。そのパン屋は元々は普通のパン屋だったのだが、いつしか惣菜パンの種類をかなり充実させるようになっていた。営業戦略を変えたのかもしれない。
それに気付いた時「お、これなら、かつてのあの惣菜パン屋の代わりになる」と思い、それからはそのパン屋が私のお気に入り定番パン屋になった。
ただ、そこではやきそばパンが毎回の定番から外れることもあるようになった。
というのは、そこのパン屋では、後の「ハンバーガー」も売られていたからだ。
以前お気に入りだった惣菜パン屋では、「ハンバーグパン」はあったけど、その後マクドなどでお馴染みになるような「ハンバーガー」はなかったからね。
肉の他にトマトやチーズが入っている「ハンバーガー」はその後私が惣菜パンで昼飯にする時はレギュラーになった。
だが、その頃私はもう大学生になっており、中学の頃のような「毎週土曜日の昼がパンの日」という決まりは私の中になくなっていた。
大学生になると、給食もないし、バイトで多少のお金はあるし・・で、食生活は外食が多くなった。
決まりきったように惣菜パンを毎週昼飯のローテーションに入れるということはなくなった。
でも、たまにはパンで済ますこともあり、そんな時は決まって「惣菜パン」。
その傾向は今も私の中にある。
なので、案外メロンパンとかクリームパンのようなパンを選ぶことは、私は・・・ほとんどないのだ。
惣菜パンへのこだわりのせいだろう。
やはり、中学の頃にあった「惣菜パン屋」の影響は、私の中に深く蓄積されているのだと思う。
今では・・・モスバーガーがそうかな。
さすがに十代の頃ほどは食べられないけど。なにせ十代の頃は毎回4~5個は惣菜パンを1回の食事で食べきっていたからなあ。
ところで・・どこかで餃子パンとか売ってないかなあ。
焼きそばパンのような形で、やきそばの代わりにギョーザが2個入ってる惣菜パン。
そう、それは私が中学の頃に食べてたような。
あなたの家の近くに、他のパン屋では売ってないような「惣菜パン」はあるだろうか?
とりあえず、親が作ってくれた弁当を食べてた記憶だけ残ってます。
パンの注文用紙があったのですか?
それはいいですね。なんか、うらやましいです。
カレーパンもおなじみでした。
毎回ではなかったけど、定期的に私も買ってました。
スパゲティーパンは私のいきつけのパン屋にはなかったですが、あれば買ってたと思います。
スパゲティーの種類としては、ナポリタンだったことでしょう。
餃子パンって、なかったですか?
やはり珍しいパンだったのかなあ。
クロワッサンのような高級パンは私は食べなかったです。
やはり、惣菜パンこそ、私にとってのお気に入りパンでした。
さかのぼることに、なります。
ボクは、物心ついた頃から洋食好きで
ご飯の弁当より、惣菜パンが好物でした。
朝、幼稚園で注文用紙に書いておくと、昼にパン屋さんが
届けてくれるシステムでした。
コロッケパンとカレーパンは、定番で焼きそばパン、
ソーセージパン、スパゲティパンなども食べてました。
餃子パンは、ボクの街のパン屋さんにはなかったです。
当時は、クロワッサンやデニッシュといった高級パンとは
縁がなかったけど(普通の町のパン屋さんでは扱ってなかった)
庶民的な惣菜パンの味は、忘れられません。
確か、ポテトサラダパンだったと思います。
それもたまに買ってました。
美味しかったです。
タマゴサラダパンもあったと思います。
とにかく、バラエティに富んでました。
メニューは、日替わりになってるものもあり、あきませんでした。
今日は何にしようかなと選ぶのも楽しかったです。
餃子パンは特にお気に入りでした。
また食べたいです。
餃子の作りおきがあれば、簡単に作れそうですし、もっと色んなパン屋で作ってほしいです。
惣菜パンで思い出したんですが
サラダを挟んだ惣菜パンがとても美味しかった記憶にあります。
多分、コンビニに売ってたような記憶がありますが。
餃子パンや焼売パンていうのも食べてみたいですね。