会社で、後輩社員から相談を受けた。
彼は数週間前から体調が思わしくなかった。
意を決して病院に行ったところ、鬱病と診断されたようだった。
診断書を持ってきていた。
少なくても1ヶ月くらいは静養したほうがいいらしい。
実家に戻って静養することになるのだが、彼が一番心配しているのは何であるかは、私は察した。彼はあえてその言葉は口にしなかったけども。
診断書を持って会社の総務・役員のところに行くのに、彼は私に一緒に行ってもらいたそうにしてたので、何気なく
「私も一緒に行こうか?」と私の方から切り出してみたところ、
「お願いできますか・・?」という。
「もちろん。」と、私。
で、役員のところへ。
最近の症状や仕事状態、そして医者の診断結果を役員に話す彼。
一通り彼が説明し終わった後、おそらく彼が一番心配しているであろうことを私は役員に切り出した。彼自らは言い出しにくいであろうことだ。
「できれば、社員として継続させてあげてください。静養して復活してくるのを待ってあげてください。じゃないと、仕事を失ったということで鬱病が深くなってしまうかもしれませんから。戻ってくれば戦力になるのですし。」
と私は言って、役員に対して何度か深々と頭を下げた。
けっこう神妙だったので、心良く役員も承諾してくれた。
ホッとした。
彼は私以上にホッとしたことであろう。
こういう時は、余計な心配事を少しでも彼から無くし、ストレスや不安などを軽減してやらねばならない。
鬱病ってのは、考えなくてもいいようなことを考え、しかもそれを深刻にとらえがち。
エスカレートしていくと、本来社会に復帰できる人も復帰できなくなる。
それを私は恐れた。
思えば、昔は鬱病というと、「心の病」として社会ではあまり良いイメージがなく、精神的なことに結びつけられて、誤解もうけがちだった。
だが、今や、鬱病はれっきとした現代病の1つとして認知され、治療方法も研究されてきている。
そういう意味では、良い時代になってきたのだろう。
今のこの病んだ社会において、鬱病はだれもがなりうる病といっていいだろう。
私も、ここんとこずっと続く頭痛のせいで、不安になったりすることもあるが、幸いなことに鬱病ってほどではない。そりゃ確かに気分はブルーではあるけど(笑)。
でも、正式な鬱病というのは、こんなもんじゃないのだ。
自分と彼を比較してみると、明らかに違うのが分かる。
彼を見て、「旅や音楽という趣味があるおかげで、私はバランスが保たれているのかもしれない・・」と、私は思った。
まあ、趣味の音楽のせいで凹むこともけっこうあるにしろ(笑)。
彼に本職以外の趣味が今もあるなら、しばらくはそれに没頭してみるのもいいだろうと思う。
また、穏やかな自然の中に身をおくのもいいだろうと思う。
心のバランスを保ち、自分らしさを取り戻すために。
彼の仕事内容は私とは違うが、同じ職場で同じような苦労をしてるという点では、彼のことは気になる。
ともあれ、彼が早急に退職・・なんてことにならないでよかったと思う。
まあ、今後の推移というのも重要だが・・。
鬱病・・・現代人には決して他人事ではない病だ。
皆さん、自分の心のケア、どうしてますか。
誰かに相談してますか?
リフレッシュしてますか?
バランスというものは、絶えず危うい吊り橋の上で保たれているのです。
ちょっと風が強ければ、揺れもしましょう。
ちょっと乱暴な何かが通っても揺れましょう。
時には、下を見下ろし、目がくらんだりもするでしょう。
何かの拍子にロープが切れたり、揺れがあまりに激しいと、谷底に落ちてしまう可能性を秘めているのです。
それはもろく、危なくもあるのです。時には、悲しい程であり、時にはおかしいくらいあっけなくもあり。
でも、よく晴れた日には、顔を上げれば大空が広がっていたりもするのです。
ほら、よく見れば雲が流れていますし、鳥が平和に歌いながら飛んでいたりもするのが見えるでしょう。
そして、さらにその上には、太陽が輝いているのです。
彼は数週間前から体調が思わしくなかった。
意を決して病院に行ったところ、鬱病と診断されたようだった。
診断書を持ってきていた。
少なくても1ヶ月くらいは静養したほうがいいらしい。
実家に戻って静養することになるのだが、彼が一番心配しているのは何であるかは、私は察した。彼はあえてその言葉は口にしなかったけども。
診断書を持って会社の総務・役員のところに行くのに、彼は私に一緒に行ってもらいたそうにしてたので、何気なく
「私も一緒に行こうか?」と私の方から切り出してみたところ、
「お願いできますか・・?」という。
「もちろん。」と、私。
で、役員のところへ。
最近の症状や仕事状態、そして医者の診断結果を役員に話す彼。
一通り彼が説明し終わった後、おそらく彼が一番心配しているであろうことを私は役員に切り出した。彼自らは言い出しにくいであろうことだ。
「できれば、社員として継続させてあげてください。静養して復活してくるのを待ってあげてください。じゃないと、仕事を失ったということで鬱病が深くなってしまうかもしれませんから。戻ってくれば戦力になるのですし。」
と私は言って、役員に対して何度か深々と頭を下げた。
けっこう神妙だったので、心良く役員も承諾してくれた。
ホッとした。
彼は私以上にホッとしたことであろう。
こういう時は、余計な心配事を少しでも彼から無くし、ストレスや不安などを軽減してやらねばならない。
鬱病ってのは、考えなくてもいいようなことを考え、しかもそれを深刻にとらえがち。
エスカレートしていくと、本来社会に復帰できる人も復帰できなくなる。
それを私は恐れた。
思えば、昔は鬱病というと、「心の病」として社会ではあまり良いイメージがなく、精神的なことに結びつけられて、誤解もうけがちだった。
だが、今や、鬱病はれっきとした現代病の1つとして認知され、治療方法も研究されてきている。
そういう意味では、良い時代になってきたのだろう。
今のこの病んだ社会において、鬱病はだれもがなりうる病といっていいだろう。
私も、ここんとこずっと続く頭痛のせいで、不安になったりすることもあるが、幸いなことに鬱病ってほどではない。そりゃ確かに気分はブルーではあるけど(笑)。
でも、正式な鬱病というのは、こんなもんじゃないのだ。
自分と彼を比較してみると、明らかに違うのが分かる。
彼を見て、「旅や音楽という趣味があるおかげで、私はバランスが保たれているのかもしれない・・」と、私は思った。
まあ、趣味の音楽のせいで凹むこともけっこうあるにしろ(笑)。
彼に本職以外の趣味が今もあるなら、しばらくはそれに没頭してみるのもいいだろうと思う。
また、穏やかな自然の中に身をおくのもいいだろうと思う。
心のバランスを保ち、自分らしさを取り戻すために。
彼の仕事内容は私とは違うが、同じ職場で同じような苦労をしてるという点では、彼のことは気になる。
ともあれ、彼が早急に退職・・なんてことにならないでよかったと思う。
まあ、今後の推移というのも重要だが・・。
鬱病・・・現代人には決して他人事ではない病だ。
皆さん、自分の心のケア、どうしてますか。
誰かに相談してますか?
リフレッシュしてますか?
バランスというものは、絶えず危うい吊り橋の上で保たれているのです。
ちょっと風が強ければ、揺れもしましょう。
ちょっと乱暴な何かが通っても揺れましょう。
時には、下を見下ろし、目がくらんだりもするでしょう。
何かの拍子にロープが切れたり、揺れがあまりに激しいと、谷底に落ちてしまう可能性を秘めているのです。
それはもろく、危なくもあるのです。時には、悲しい程であり、時にはおかしいくらいあっけなくもあり。
でも、よく晴れた日には、顔を上げれば大空が広がっていたりもするのです。
ほら、よく見れば雲が流れていますし、鳥が平和に歌いながら飛んでいたりもするのが見えるでしょう。
そして、さらにその上には、太陽が輝いているのです。