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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

死語の世界 4  「トレンディ」

2021年08月18日 | 懐かしい系、あれこれ

死語の世界 4  「トレンディ」

 

信じるか信じないかの問題ではない。

あるんだから仕方がない。

死語の世界~~~!←故・丹波哲郎さん風に。

「死後」・・ではなく、ここでは「死語」である。

 

今回取り上げる「死語」は「トレンディ」である。

 

世の中では時の推移と共に、様々な言葉が流行っては消えていった。

それはこれからもきっとそうであろう。

あまたの流行語の中には、いくら流行っていようと、どうも自分では気に入らない流行語というのもあった。

「トレンディ」という流行語などは、私にとってその中の1語であった。

私はこの言葉が流行っている時、この言葉を一度たりとて・・・少なくても自分の意思で使ったことはなかった。

どうも・・いやだった。

なぜだろう。

 

当時のテレビでは、バラエティ番組などに出てくるコメンテーターの中にはこの言葉を使う人もけっこういたが、そのたびに私は違和感を感じていた。

 

この「トレンディ」という言葉の意味合いとしては「流行の先端を行っている」などのこと。

名詞にすると「トレンド」で、「流行」という意味合いで使われていた。

いつ頃流行った言葉かというと、1990年前後だったと思う。

まさに世はバブルの時代だった。

テレビでは「トレンディドラマ」なるドラマが人気があった頃。

 

私は「トレンディドラマ」なるジャンルのドラマはどうも苦手であった。

ただ、当時のトレンディドラマで唯一見ていたのが「101回目のプロポーズ」ぐらい。

なぜこのドラマだけは見てたかというと、主役が浅野温子さんと武田鉄矢さんだったから。

というか、ピンポイント的に言うと、武田鉄矢さんが主役で出ていたからだった。

武田さんは今では役者やコメンテーターとしてのイメージが強いが、元々は70年代に出てきたフォークシンガーだった。

70年代フォークは私はけっこう聴いていたので、武田さんには親近感を持っていた。

武田さんの音楽ユニット「海援隊」の曲には、私は好きな曲もけっこうあったしね。

もちろん、武田さんは役者としての「金八先生」のイメージも大きかったが。

 

当時のトレンディドラマには美男・美女が主役を務めるイメージがあったのだが、そんなトレンディドラマに武田さんが主役で出るというのが面白くて見てたら、なんだかんだでラストまで見てしまった(笑)。

でも、トレンディドラマで私が見てたのはこの「101回目のプロポーズ」だけ。

他のドラマは、正直食指が動かなかった。

むしろ苦手意識を持っていた。

私が「トレンディ」という言葉が好きじゃなかったのは、トレンディドラマが苦手だったからというのもあったと思う。

 

トレンディという言葉が流行る以前に、同じような意味で使われて流行った言葉は「ナウい」という言葉だったと思う。

「ナウい」という言葉はそれなりに私も使った気がするが、「トレンディ」は単に「ナウい」を言い換えただけのようにも思え、ならば「ナウい」のままでいいじゃないか・・という気持ちもあったのかもしれない。

ただ、「ナウい」にしろ、私は友達に比べたら使うのは遅かったと思う。

 

「ナウい」も「トレンディ」も言葉に「軽薄さ」みたいな雰囲気は感じたが、「トレンディ」にはなにやら鼻もちならないような「気取り」を感じた。

ナウい・・・はある意味、ちょっとおバカな雰囲気もあったので、ちょっとくだけた感じで使えた気がする。

だが、トレンディに至っては、「気取った」ような雰囲気が私は嫌で、敬遠してた気はする。

 

なぜか、私の周りの友人でも、トレンディという言葉を使う奴はいなかった。

たまにいても、友人はギャグとして使ってた。

なにやら、「トレンディ」という言葉に感じる気取りを皮肉る・・というか、茶化す感じでギャグとして使うのは、ちょっと痛快だった。

でも、「トレンディ」という言葉に感じた「気取り」を、そのまま使う友人は・・いなかった。まあ、私も含めて、私の周りには、そういう気取りが似合うようなキャラの人がいなかったから・・というのもあったのかもしれない。

 

 

「トレンディ」という言葉が流行ってた時期に、何かの番組でテレビに出た「一般人の派手なおばちゃん」が「トレンディ」という言葉を、そのままの意味合いで連発で口にしていたことがあったが、どうにも無理してるようにも見えたものだった。

そんな無理しなければ、普通に「オシャレなおばちゃん」に見えただろうに・・。

 

 

どうも「トレンディ」という言葉は、使うのが恥ずかしい言葉に私には思えていた。

 

流行った言葉だからといっても、いざ口にするには、それが似合う人もいれば、似合わない人もいるんだと思う。

 

 

「トレンディ」という言葉が使われるにつれ、「ナウい」という言葉はすでに死語になっていた当時、「流行の」というニュアンスの言葉を使いたい時、私や友人たちは、どういう言い方をしていただろう。

さすがに「ナウい」はもう使いにくかったし、「トレンディ」は使いたくなかったので、多分オーソドックスに「今流行りの・・」みたいな言い方をしていたような気がするが、その辺私の記憶は少しおぼろげではある。

 

 

 

ともかく・・・流行っていたけど、個人的に嫌いな流行語のひとつ・・・それが「トレンディ」という言葉であった。


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