かつての私のHP「時代屋小歌」の、音楽面での記事を復刻するブログ「時代屋小歌(音楽編)」のほうで、新たに自作曲の歌詞を、1曲復刻しました。
その曲のタイトルは「あの町を流れた信濃川」といいます。
こちら↓
http://blog.livedoor.jp/syunka16-mymusic/archives/5112003.html
この曲は、私が幼少の頃に田舎の祖母の家に預けられた時の記憶を、歌にしたものです。
なので、歌詞の中には、当時の「あの町」の風景が出てきます。
とはいえ、もっぱら、祖母の家の周りの風景や、祖母の家の中の光景が中心ですが。
祖母の家は、信濃川の川べりにありました。
私が幼少の頃に祖母の家で暮らした期間は、1ケ月半でした。
幼少の頃というのは、時間がゆったり流れているように感じられていたので、その1ケ月半という期間は、私にとってはかなり長い期間に感じられたものです。
その間、親元を離れていたわけですが、親が恋しくなったり、寂しかったり、心細かったりする気持ちが、当時の私にあったのかどうかは、さだかではありません。
まあ、あったとしてももおかしくないとは思いますが、少なくても、私にはその気持ちになった記憶は・・・ないのです。というか、少なくても、覚えてはいないのです。
それよりむしろ、田舎の風景や、古い民家の中の様子などのほうが強烈に印象に残っており、それらの風景が好きであったのは覚えています。
そして、そういう風景は今でも私は好きです。
曲自体は、かなり長い曲になってしまいました。
祖母に預けられてから、東京に帰るまでの、幼少時代の田舎の生活ぶりが、歌の中に描かれています。
歌詞が長いだけに、人前で歌う機会は、ほとんどない曲です。
一度だけ、フォーク居酒屋で、酔っ払った勢いで歌ったことがあるだけです。
以前、当時の私のHPでこの曲を公開していた頃、おそらく信濃川に親しみのある場所に住んでらっしゃるであろう方々から何度かメールをいただきました。
この歌詞をすごく気にかけてくださり、なおかつ、この歌詞にどんなメロディがついているのかを知りたがってくださっていました。作者として、嬉しかったです。
この歌詞には、素朴なメロディがついています。決してオシャレな曲調ではありません。
歌詞が長いので、曲のテンポは全体的にはやや早めで、途中でテンポダウンやテンポアップを繰り返しながら、どんどん歌い進んでいく・・・そんな仕上がりの曲であります。
ちなみに・・・近年、祖母の家があった場所に墓参りを兼ねて行ってみたのですが、祖母の家はとうになくなっていました。
心の中にある田舎が、今でも自分の価値観や好みや性格に影響を与えている、、、そんな方が、皆さんの中にもいらっしゃるのではありませんか?
アマチュア・ミュージシャンで、オリジナル楽曲を作るには、努力や才能の他にも、「体験」も必要不可欠ですよね。
皮肉まじりの歌もありますし、ラブソングもありますし、別れの曲、友達への思いを歌った歌、旅歌、ただの妄想(笑)、ナンセンスソング、支離滅裂な曲、屁理屈の歌、物語風の歌、、そのほか、色々あります。
この「あの町を流れた信濃川」は、少年時代の記憶の復刻・・そんな感じの歌です。
歌にしておくことで、この町の記憶を形にできた気がしています。