下北沢が変わりゆく

先日、久々に下北沢に行った。

 

下北沢駅が現在工事中なのは、なんとなく知っていた。工事中であれば、すでになにがしかの変化は現れてるだろうとは思っていたのだが、思った以上に変わっていて、少しとまどった。

 

延々と続く階段のところには、いずれエスカレーターが設置されるのだろう。だが、まだエスカレーターがない状態では、駅の階段としてはかなり長く感じた。

 

駅と出口と町の位置関係がどうもつかめてなかったせいもあるのだろうが、目的の出口へのルートが合ってるのかどうかが心配になったりもした。

 

 

 

たま～に下北沢に来る程度の私としては、改装途中の駅の中は、迷いそうになった。

 

 

 

いやあ、しばらく来なかったうちに、こうなっていたとは・・。

 

 

 

いずれ駅の改装も終わるのだろうが、いざ終わったら一体どんなルートになっているんだろう。

 

 

 

東京には駅の改装は多いが、本来改装によって便利になるはずなのに、以前の駅になじんでいた立場としては、かえって不便に感じてしまうようになることは、ままある。

 

 

 

例えば、横浜に行くために渋谷で乗り換えようとした時、延々と地下深くまで降りてゆくルートなどが私としては不便に感じたものだった。

 

以前はもっと簡単に乗り換えできたのに・・。

 

 

 

こういうのは、以前の駅の構内のルートを知らない人間のほうが、現在の恩恵を素直に感じとれるのかもしれない。

 

なまじ以前の様子を知っていると、どうしても以前と現在の駅の中を比較してしまう。

 

以前の駅の様子に長年慣れていた人間ほど、以前のルートのほうがなじんでいる。

 

だから、余計にとまどってしまうのかもしれない。

 

 

 

そう・・きっと、改装後の方が、大局的な見方では便利になっているのかもしれない。

 

だが・・・心理的には、どうもそうは思えない自分がいる。

 

というか・・・いくら今の方が便利だと言われても・・・そうは思えなくて、困ってしまう・・。

 

 

 

ともあれ、下北沢。

 

改装後の下北沢駅が、私にとって不便と思えない駅になっていてほしい。

 

久々に行き、そう思った。

 

 

 

ちなみに・・・下北沢といえば、音楽や演劇の街としても有名だが、個人的には・・・戦後の闇市の名残だと言われる「駅前食品市場」の一画が好きだったなあ。特に、以前の。

 

あれは、町の遺産だと思うのだが。