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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

曲と声が、合っていない?

2015年08月22日 | 音楽活動

自分の作った曲と、自分の声が合っていない・・と思う事が、けっこうある。

そんな時は、たとえその曲が完成しても、自分の中に埋もれたままになったりする。

 

なんで自分はこんな声をしてるんだろう・・・と思うことは実に多い。

もっと、しぶくしゃがれた声であれば、ああいう曲も歌えるのに・・とか、もっとカワイイ声であれば、あるいはもっと澄んだ声であれば、こういう曲も歌えるのに・・・などと思うことは、自分の作った多数の自作曲を見渡してみると、日常茶飯事である。

 

幼い頃、録音できるテープレコーダーを買ってもらって、自分が録音した自分の声を初めてテープで聴いた時は、軽い衝撃だった。

え~~・・・??僕って、こんな声なの?と思って、落胆した覚えもあった。その時のことは忘れられない。覚えているくらいだから、今でもそういう思いは自分の声に対してあるのだと思う。

 

 

以前、バンド仲間から、「だんぞうの曲は、ほんわかしてたり、かわいい感じの曲が多い」と言われたことがある。

しかも・・何度もある。

 

だが、自分の声は決してカワイイ曲がにあうわけではない。だいいち、かわいい声ではない(笑)。

だが、かわいい感じの曲は、自分の好みのひとつではあるので、あれこれ曲を作っていると、好みのひとつである「かわいい曲」が出来てしまうことは、ままある。

 

それが、自分では歌わずに、他の人が歌うことを想定して作った曲であれば問題はないのだが、そういう「あて」がない場合は、そのまま「埋もれる」ことに・・なる。

自分が歌うということを想定しないで、こんな曲が作りたいという欲望(?)のおもむくままで作ったりすると、その曲は放置されてしまうのだ。

 

ならばそういう曲など作らねばよさそうなものだが、非才な私は、自分で歌えそうな曲という想定で曲を作ると、作る曲がどれも同じような曲になってしまう(笑)。

そのへんの自分の非才ぶりは、よく分かっている。

 

コード進行も、音域の制約も、メロディの流れも、どうも過去に自分が作ってきた曲と同じような曲で、どうもつまらない。

作ってる最中で・・・・曲の断片が出来た段階で・・・それが過去に自分が作った歌のやきなおしであることに気付くと、もうその曲はそこでストップだ。

一歩も動けなくなる。

というか、やる気をなくしてしまう(笑)。

 

それが、自分が歌うことを想定しないで自由に作り、歌い手を勝手にイメージして作ると、いつも自分が作りがちな曲とは少し傾向が違う曲が出来たりする。

実は、そういう作業が面白い。

そういう曲が出来上がったということも面白いし、作っている最中も新鮮味があったりして面白い。

 

で、そういう曲が何曲が出来た後に、また自分が歌うことを想定して新たに曲を作ると、少し新鮮味を感じてとりくむことができることがある。

 

曲でもなんでもそうだが、何か作品を作る時って、自分節というものがどうしてもあるもの。

私もある程度は「自分節」というのがどんなものかは自分で把握している。

だから、意識して変えていかないと、どうしても似たような曲になってしまう。

 

そんな時、誰か違う人を想定して作ると、多少なりともマンネリ防止に役立つことがあるのだ。

 

 

もっとも・・・自分以外の歌い手を想定して作った曲でも、他人が聞いたらしっかりだんぞう節になってる・・と言われることはあるのだが(笑)。

でも、たとえそうだったとしても、少なくても作っている最中においては、意識だけはいつもの自分節と違うつもりで作っているので、それはそれで悪いことではないとは思っている。

 

 

ロシア民謡に影響を受けた曲、北島三郎さんのイメージで作った曲、エスニックな曲、中近東系を意識して作った曲、中国系のイメージで作った曲、フォルクローレを意識して作った曲、古賀メロディ風の曲、時代劇系の曲・・・自分の中で埋もれているそれらの曲を一度人前でやってみたい気はしている。

これまで、人前では、さすがに中々披露できないできているから。。

 

もちろん、本格的にそれらの路線に取り組んでいる人の作品に比べたら、「超なんちゃって」レベルなのは分かっている。私の場合、あくまでも、曲を作り始める時のヒントにした・・というレベルでしかない。

また、もしそれらの曲を他人が聴いたら、「なんだ、その割には、結局はだんぞう節じゃないか」と言われてしまいそうではある。

 

とはいえ、作っている時は、自分なりにオチャラケではなく、マジメに作っていたので、いつか披露してみたい気は強い。

だがその実現は、現実的には・・・・容易ではないなあ・・。

 

そのへんはまあ、ひとつの夢ではあるかも。

 

ともあれ、自分で作った曲に対しての自分の声というものは、どうも私は自分であまり好きではないことはけっこうある・・。

 

ソングライター志向の人の中には、案外そういうケースはあるのではないか。

中には、わざと声をつぶすような行動をおこした人もいるし。

かといって、あまりに「作り声」だと、それも違和感があり・・。

 

初音ミクの普及には、そのへんもあるような気がしている。

 

時々、自分の声を誰かの声と交換してもらいたくなるなることもある(笑)。

もっとも、ヒット曲の中には、わざと曲と声が合っていない効果をねらった場合もありそうな気はるけど。その場合、コミカルな感じを狙った曲になるかも。

 

 顔は整形手術で変えられたりもするけど、声はどうなんだろう。

変声手術みたいなものは、まだ聞いたことがないけど。

 

 

 


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