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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

坂崎幸之助さんとマーチンクラブコンサート

2014年02月22日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

先日のマーチンクラブのイベントでは、昼間のギターショウの後に、夕方からコンサートがあった。

私は、せっかくなので、コンサートの方にも行ってみることにした。

なんといっても、その日は、坂崎幸之助さんも出演するという。

坂崎さんを一度生で見てみたかった。

 

そのコンサート、メインの進行役は、マーチンクラブコンサートではすっかりおなじみの斎藤誠さん。

そして他には、植村花菜さん、そして坂崎さん。

 

斎藤さんは、誠実な感じのステージング。

ポールの「幸せのノック」をカバーしてたのだが、私自身大好きな曲なので、その選曲センスは嬉しかった。なんでも、数年ぶりにアルバムを発表できたとか。ずいぶんブランクがあったんだね・・。

ならばやっとニューアルバムを出せたということは、大きなモチベーションアップにつながっていることだろう。

彼には、一発ガツンと大ブレイクする、誰もが知るスーパーヒットソングをかっ飛ばしてもらいたいなあと思う。サザンがそうであるように。

そして大ブレイクしても、あの誠実さはそのままで、頑張っていってほしい。

ちなみに、斎藤さんが村田和人さんとユニットを組んだことがあるとは・・知らなかったなあ。私は村田和人さんのアルバムは好きで、昔しょっちゅう聴いてたもんなあ。

 

植村さんは、女性とは思えないほどストロークやリズムにビート感があり、また、よくのびる歌は、さすが。

「トイレの神様」もよかったけど、新曲もよかった。新曲は歌い上げる系の曲だったが、最近はこういう歌い方ができる女性シンガーはとかくR&B系の曲に走りがち。そうなると、昨今流行りのよくいる女性シンガーになってしまう危惧があるが、植村さんはそうなっていない。

そうならないのは自らギターを弾いて歌うからかもしれない。そんな点は強みだと思う。だって、例えば「トイレの神様」みたいな曲を作れるセンスは、R&B系の女性シンガーには中々ないと思うし、やはりそのへんは植村さんの個性であり、感性のすぐれたところだね。新曲には、コード進行にも、ありきたりで終わらせない工夫やセンスを感じた。

なんでも、マーチンクラブのコンサートには、以前から出演したいと思っていたらしく、アピールもしていたらしい。だが中々出演が実現しないでいたらしいのだが、やっと出演が実現したと言って喜んでいた。

ともあれ、今後も長く頑張っていってもらいたい女性シンガーだと思った。

 

 

さて。

そして、坂崎さんは!

ステージに大量のギターが運び込まれており、それがどれも歴史的な意義のある貴重なビンテージマーチンがズラリ。

それを、坂崎さんは、1曲づつギターを持ち替えて弾いてみせた。

持ち替える時には必ずそのギターの紹介があった。

何年製で、なんという型番で、時には材質の解説があり。

また、それぞれのビンテージマーチンが、誰の使用で有名で、どんな弾き方がそのギターに合っていて、また、どんな楽曲に合うかの解説がなされた。

さらに、それぞれのマーチンの有名使用者の有名曲や奏法を実演してみせた。

例えば、ポール・マッカートニーの演奏は、こういう弾き方をしないとあの音は出ないとか。

二ール・ヤングの曲は、このギターで、こうやって弾くと二ールヤングになるんですとか。

スティーブン・スティルスの変則チューニングをすると、いくらでもアドリブをやっていられるとか。

遠藤賢司さんのお墨付きを得た奏法とか。

ジョンレノンや拓郎さんのフィンガーピッキングの個性再現とか。

このへん、本当に芸達者としかいいようがない。

ある時はポール・サイモン、ある時は二ール・ヤング、ある時はスティブン・スティルス。その他。

 

また、例えば加藤和彦さんの遺品マーチンを弾く時には、加藤さんに関する思い出も語られ。

ちなみに、加藤和彦さんの遺品マーチンは、すさまじい音がした。

はっきりいって、そのギターで弾き語りをすると、ボーカリストを食ってしまうような存在感があった。

 

見てて思ったのだが、本当に坂崎さんはギターが好きで好きで仕方ないんだね。

同じギターファンとして、そんな坂崎さんを見てると、ついニコニコしてしまう。

ある意味、あのコンサートは、坂崎さんが持ってきたビンテージマーチンのお披露目の場・・そんな感じの展開で、坂崎さん自身も最高に楽しそうだった。

ほんと、永遠のギター小僧に戻っていた感じ。会場に来たマーチンファンは、誰もが坂崎さんに親近感を持ったんじゃないかな。

気付けば、坂崎さんは持ち時間を大幅にオーバーし、ギターをとっかえひっかえ、ウンチクをトーク。

そのトークがまた楽しく、ギターファンにとっては、痒いところに手が届く感じで、ギターファンがどんなことを話したり演奏すれば喜ぶかを坂崎さんは熟知してる感じ。

というか、坂崎さんのギター談議や趣味が、そのまま会場に来たギターファンとの「共通の趣味」でもあったし、変な表現すれば、会場のギターファンとまるで意気投合してるような展開。

 

この時私は思った。

坂崎さんのソロのライブが見てみたい!!

高見沢さん、桜井さん、ごめんなさい(笑)。

音楽系の人脈大王でもある坂崎さんなら、バラエティに富んだゲストも来てくてるだろうし、そのへんも楽しみ。

 

 

過去にもマーチンクラブのコンサートを見たことがある私が思うのは・・・

マーチンクラブのコンサートには、坂崎さんの今回のライブスタイルはピッタリなのではないか。

客層を考えると、なおさら。

 

なんでも、マーチンクラブは、マーチンクラブ主催のコンサートに、以前から坂崎さんに出演のオファーをしていたらしい。これまではあいにくツアーなどと重なってて出演できなかったらしい。

今回の坂崎さんを見てて、マーチンクラブが主催コンサートに坂崎さんにずっと出演を打診していた理由が分かる気がした。そして、坂崎さんに白羽の矢を立てたのは、間違いではなかったのだ。

 

 

今回のライブ、楽曲的には、スティーブン・スティルスの曲が最高にカッコよかったなあ。

 

 

 

 

 


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