空と無と仮と

1990年代の沖縄旅行 渡嘉敷島でホエールウォッチング

 

 

沖縄旅行で離島に行ったことがあるのは伊江島と渡嘉敷島だけです。

ま、いつかは石垣島とかにも行きたいなぁ~と思っていますが、

いまだに行ってないんですよね。

 

従妹が石垣島に移住しておりますので、

そのツテでひそかに上陸作戦を計画しているのですが、

そもそもお金がないんだよなぁ…てな感じです。

 

さて、渡嘉敷島には1990年代後半に2回ほど行きました。

最初は沖縄戦の時に起こった集団自決の現場に、

次はホエールウォッチングです。

 

渡嘉敷島には毎年1月~3月くらいにザトウクジラがやってくるのですね。

どこから来るのは調べていないからわかりませんが、

どうやら子育てに来るみたいです。

慶良間諸島の海はこの時期になると穏やかになり、

子育てにはちょうどいいそうです。

 

まずは沖縄の友人が運転する車に乗って、

とまりんの有料駐車場へ。

知らない人のために、

とまりんとは那覇泊港フェリーターミナルのことです。

フェリーターミナルはなんか、

真新しかったですね、全てが。

リニューアル直後だったのかな?

どこもかしこも新しいんですよ。

1990年代後半のお話ですけどね。

 

乗船券エリアの一角に長テーブルの簡単な受付があり、

そこでお金を支払います。

確か5000円ぐらいだったかな。

 

電話で予約した旨を伝えると「ちょっと待ってください」といわれました。

あれ、予約はちゃんとしたはずなのに、

なんか、リストを見ながら携帯電話で話しているんです。

 

TRFの後ろで踊っている、

長い髪のゆで卵みたいな顔の人にそっくりなお姉さんでした。

いや、バカにしているわけではありませんよ。

だけど妙にハッキリと覚えているんですよねぇ…

 

どうやら、予約はちゃんと取れていたのですが、

その時に「前日に確認のための電話を入れてください」

と言われたのに、ついうっかり忘れてしまったので、

本部かどこかに再度確かめていたそうです。

 

海の状況は逐一変わるので船が出せるかどうかわからないから、

そういうことを連絡するためにも、

前日に確認のための電話をしてほしかったようです。

ま、忘れていた自分が悪かっただけですね。

今回は運よく中止にはなりませんでしたので、

予定通り船が出るようです。

 

さて、お金も払って一件落着。

まずはフェリーに乗って渡嘉敷島へと向かいます。

渡嘉敷島へは一日一往復のフェリーがあります。

これは今も変わりませんね。

 

海のない土地に暮らしていると、

やっぱり非日常的だからというものなのでしょうか、

海を見てても飽きないですね。

本島周辺からキレイな海でしたけど、

渡嘉敷島に近づくにつれキレイさも倍増です。

あのキレイな青い色は、

言葉ではどう表現していいかわかりません。

 

フェリーの一番上はテニスコートみたいな広さのデッキですから、

帽子なんか飛んじゃいそうなほど、

風が強くてモロに吹きつけてきます。

それでも右舷にいってはキョロキョロと、

左舷にいってはキョロキョロと、

沖縄の友人ほったらかしてウロウロしていました。

ま、その友人は初めての渡嘉敷島だったので、

それなりに楽しんでいたんじゃないんかなぁ~

 

よく聞く話かもしれませんが、

沖縄の人は雪に感動するそうですね。

友人もそう言っていました。

海のない土地に住む人間が、

海を見て感動するのと同じでしょうね。

 

雪といえば、沖縄も一回だけ雪が降った、

ということを聞いたことがあるのですが、

それは本当のことなのでしょうか?

たしかヤンバルあたりに吹っかけ雪みたいなのが、

とか聞いたような…

ちょっとよくわからないですけど…

 

フェリーだと片道一時間ほどで渡嘉敷港に到着します。

そこで一旦フェリーを降り、別の船に乗り換えます。

 

今はどうか知りませんが、

この往復するフェリーもホエールウォッチングツアーをしていました。

往復の合間に運航しているんですね。

料金はたしか1000円前後だったような。

こちらの方が料金が安いから、

最初はこのフェリーにしようかなと思いましたが、

小回りがきく船のほうが、

ザトウクジラに出会える可能性が高いかもしれないと思いましたので、

小さいほうの船を選びました。

 

その船は乗員が20名ほどだったと思います。

そのくらいの規模の船だとしか思い出せません。

 

それよりもハッキリ覚えているのは、

ほとんどのツアー客が若い女の子たちだったことです。

自分と友人とスタッフさんぐらいしか、

野郎どもはいませんでした。

自分は20代後半だったけど、

20代前後みたいな女の子が多かったですね。

大学のサークルか何かの団体客だったのかもしれませんが、

それもよくわかりません。

でも内心、なんだかちょっとうれしかったですね。

下心丸見えですいません…ハイ。

 

それでは出発!

ただ、どういうルートでどういうところに行ったのか、

正確なルートがあまり思い出せません。

出航後は向かって右側に陸地が見えましたから、

グーグルマップで見る限り、

ず~っと南下したようです。

 

どういうわけか船の一番先、舳先の右側に座り、

友人は左側に座りましたね。

数十分ほど一気に航行していました。

船の揺れはありましたが、

自分としては激しいとは思いませんでしたね。

ただ、海で数十人ほどの小型船に乗ったことは初めての経験で、

漁船にさえ乗ってことがありません。

小さな船といえば湖で周遊したモーターボートぐらいでしたので、

その時よりは揺れが大きかったです。

ま、海と湖じゃ比較にならないかもしれませんけど…

 

とある地点で船は止まりました。

そこがクジラと出会えるスポットなのでしょう。

船が前進しなくなった途端、

グゥ~ワングワンと大きく揺れるんです。

前後に左右にグゥ~ワングワン~グゥ~ワングワンです…

船が動いているときは立たないでくださいと言われました。

でも動きそうもないから、

座っているより立ち上がって、

屋根を支える太い棒につかまりながら、

その揺れに合わせて身体をク~ネク~ネク~ネク~ネしてました。

すいません、

アホだからそれしか表現できないんです。

 

これがいつもより激しいのか、

穏やかな状態なのかもわかりません。

自分は海の男ではありませんので。

 

船の揺れ具合をこれ以上表現することができないのですが、

4~5人の女の子たちは明らかに船酔いしていて、

みるからにグッタリとして顔も真っ青なんです。

あれはちょっとかわいそうだったな。

 

せっかくお金を払ってまでしてここまで来たのに、

まだクジラも姿を見せないのに、

それどころじゃないですからね。

自分だったら遠慮なく撒き餌しますけど、

やっぱり女の子はそういうことできないのかなぁ…

 

動いて止まってはグゥ~ワングワンして、

また動いては止まってグゥ~ワングワンしてクネクネして…

それを何度か繰り返しているうちに、

 

やっと待望のザトウクジラが現れました!

自分は右舷側の一番前だったのですけど、

左舷側の後方に現れました。

 

背中を海面から出して潜っていくあの光景を初めて見ました!

ただちょっと、距離が遠いんですよね。

海だから距離感覚がわからないのですけど、

10メートル以上は離れていたんじゃないかな…

クジラはデカかったのは確かですが、

体長がどの程度かはサッパリ…

 

それでもさすがに感動しますね!

クジラ兄さん、いい仕事っぷりでしたよ!ってな感じです…

姉さんかな?

 

同じような状況で2回ほど見ました。合計3回ですね。

でも、目と鼻の先ぐらいの距離までに、

近づくことは結局できなかったですね。ちょっと残念。

ま、予測不能な野生動物ですから仕方ありませんね。

 

かれこれ1~2時間でホエールウォッチングは終了だったと思います。

お昼ぐらいに渡嘉敷港へ戻りました。

 

昼食もツアーの中に入っていました。

どこかのレストランにでも行くのかなぁ~なんて思っていたら、

なんか公民館のような施設の2階で、

殺風景な会議室みたいな部屋に案内されました。

 

いや、決して貶しているとかバカにしているわけではございません。

そういう記憶があるんです。

ただそれだけなんです。

場所はどこだかサッパリ忘れてしまいました。

 

そこでツアー客全員が長テーブルに置かれた仕出し弁当というか、

幕の内弁当みたいなものを食べるんです。

肝心の味はというと、

その…ま、記憶に残らないくらい美味しかった…かな。

 

でもでも、

お弁当のほかにお味噌汁も出たのですが、

これがめちゃくちゃ旨かった!

普通の味噌汁なんです。

具が岩ノリを入れただけなんですけど、

それがものすごく旨かったのを覚えています。

 

あまりにも旨いから恥も外聞もなくおかわりしようと思って、

配膳していたオバちゃんを探したのですが、

オバちゃんがいないんですよ!

女の子たちが和気あいあいにお弁当を食べているところを、

お椀を片手にアホ面しながらウロウロしてましたね。

結局おかわりできませんでした。

 

ツアー客にはもう一つのサービスがあって、

マイクロバスでとかしくビーチまで送迎してくれるんです。

でもツアー客以外の人も乗れまして、

その場合はたしか500円程度の料金が必要でした。

自分たちはサービスですから、

ケチケチ野郎二人は当然乗ります。

 

出発時間ギリギリで乗車しましたので、

先に乗った友人だけが席に座れました。

もう満杯で自分の席がないんです。

ツアー客以外の人がいたんでしょうね。

とにもかくにも後ろの方に座っている友人の、

隣にある補助席を降ろして座りました。

小学生以来の補助席です。

自分一人が補助席でしたね。

ま、先着順ですから仕方ないですけど…

 

とかしくビーチ方面は初めて行くので、

ホントは窓際に座ってゆっくり、

外の景色を見ながらっていうのがよかったんですけど、

補助席だとそれができないんですよね。

右側だと友人のアホ面だし、

左側だと女の子だからジロジロ見るっていうわけにもいかないし…

どうしようもないから、

ずっと前を見ながら道路を見ていました。

 

「この島には信号機がないんです」みたいなことを、

ガイドさんが言ってましたね。

今はどうなのでしょうか?

信号機はあるのでしょうか?

 

「あの山に上にある家は有名な小説家の…」

なんかもガイドしていましたよ。

小説家の名前もちゃんと言ってましたが、

自分は本を読むけど小説は読まないし、

小説家が住もうが大物タレントが住もうが興味ないです。

 

山の間をスーッと上って、

それから下りて20分ぐらいですかね?

とかしくビーチに到着したのは。

 

ビーチもキレイでしたね。

本島北部にある瀬底島の瀬底ビーチはキレイだなと思いますが、

とかしくビーチのほうがキレイかもしれません。

ただ、滞在時間が30分程度しかなかったような気がします。

だから2人で砂浜に座り込んでボ~っとしてましたね。

連れの友人が女の子だったらロマンチックだったのにぃ~

 

そうこうするうちにまた補助席に乗って渡嘉敷港へと帰りました。

どうせならと一番前の補助席に座って、

パノラマ全面展望を一人楽しみました。

 

それからフェリーに乗って那覇へと帰りましたとさ。

 

ホエールウォッチングの話なのに、

クジラのことはあまり書けませんでした。

 

もうちょっとじっくり見たかったですね、

ザトウクジラさん…

 

追伸
 
当時もらったチラシを見つけました。

阿波連からも出航してたのですね。

自分たちは渡嘉敷港からでした。
 
 
 
 

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