ヌヌマチガマは巨大なガマです。
1990年代当時の入口とともに、
わかりやすいようにと再掲載しました。
アブチラガマ(糸数壕)も大きかったけど、
ここはさらに長大でした。
ヌヌマチやガラビというように入口によって名称が違うのは、
その大きさゆえのことではないでしょうか。
このヌヌマチガマの中へ初めて入ったのは、
1990年代の中盤でした。
いつものことではありますが、
ここもたった一人で訪れていました。
この場所がどういったものなのかは、
それなりの史料で知ってはいましたが、
実際に中へ入ってみるとなると、
ちょっとためらいました。
というのも、このヌヌマチガマへ入る前に、
アブチラガマ(糸数壕)に入っておりました。
1990年代中盤のアブチラガマは、
現在ほどではありませんが、
それなりにある程度整備されておりまして、
階段や通路や案内板が設置されていましたから、
ほとんど迷う心配がなかったです。
そういったわけですので、
おぼろげながらヌヌマチガマも、
アブチラガマみたいな感じなのかな…
なんて思っていました。
でも実際に入ってみると、
当然といえば当然なのですが、
一面の暗闇しかありません。
足元もぬかるんでいました。
立って歩けるような空間でもありましたね。
それに引用図や画像ではわかりませんが、
ヌヌマチガマは基本的に下っています。
奥へ進めば進むほど降りるような感じですね。
自分はその当時…ま、現在もそうなのですが、
「洞窟」というものに関しては全くの素人でしたし、
正直言って自然洞窟自体にはあまり興味がありません。
そこが「戦跡だからこそ」「戦跡がゆえに」
ガマの中へ入っていったまでで、
洞窟に関する知識や装備は持っていませんでした。
そうでありますから右手にはマグライト、
左手にはシェアファイアのフラッシュライトを持って、
時には一眼レフのAFを振りかざして撮影するような、
今となっては非効率的な行動でしたね。
カメラに関しても素人でしたので、
暗闇でしかないガマの中では、
非常に後悔することになるのですが、
かなりの確率で失敗しております。
ちなみに1990年代のお話ですから、
スマホみたいな便利なものなんてありません。
携帯電話は通話だけしかできない時代です。
…あれ?メールはできたかな?
携帯電話からメールを送った記憶がありませんから、
やっぱり通話だけだと思います。
ま、それでも当時は超便利でしたけどね。
それにヌヌマチガマ全体の詳細なもの、
例えば引用図みたいなものも当時はありません。
そんな素人丸出しでロクな準備もしないでいても、
その奥には何があるのかという好奇心だけが頼りの、
正に行き当たりばったりな感じでした。
ただ、不謹慎ではございますが、
それが何よりも面白かった…
次回以降に続きます。