Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

授業参観?

2006-11-14 22:18:29 | Weblog
 第3弾です。先々週のこと、Grade11の2時間続きのコマが5、6時間目にありました。気合いを入れて、実験の準備を3、4時間目にしていたら、物理化学主任の先生(26)が「今日は何の実験かな?」と理科室をのぞきに来ました。今日から本格的に学年最後の単元「酸・アルカリ」に入るので、酸・アルカリの性質を実体験として確かめさせたいと思い、各班ごとに実験器具を整えたり、薬品を準備していたのです。なかなか嗅覚が鋭い先生です。
 「う~ん、これはおもしろそうな実験だなぁ、いろいろ勉強したいから僕も参加していい?」こちらの先生のいいところはとてもオープンで、お互いの授業を見たりすることに抵抗をもっていません。これはとてもすばらしいことです。途上国ではなかなか日本方式の授業研究が進まないという話を聞きますが、この学校では支障なくできそうです。
 実際の授業は、最初にプリントを配布して、酸の性質を復習しました。そして次に、「今日はこれらの性質を実際に確かめてみるんだよ」と実験のやり方を説明しました。みんな、このあと自分たちでも実際にできるんだとわかると、真剣な表情で見てくれました。途中、生徒からの質問がよくわからなかったとき、彼は私を助けてくれたり、代わりに説明してくれたり、TTのように振る舞ってくれました。たいへん助かりました。
 さあ、いよいよ生徒の実験に入りました。器具や薬品の関係で5班に分かれての実験でした。ひと班8人もいるけど、仕方ありません。5種類の実験をするのですが、私が想像した以上に一つ一つていねいにこなしていました。すごく一生懸命に取り組んでいる姿を見て、これまで私も余裕がなく、演示実験が中心になりがちでしたが、こうして生徒が実際に動くのは、やはりとても大切なことだと再認識しました。最後は、器具を洗ったり、片付けまでしっかりやってくれました。
 主任の先生は「すばらしい!こんな授業見たことがない。生徒に実験をやらせるためのヒントがたくさん入っていた」と絶賛していました。私も、彼が一緒にいてくれたおかげですごく助かったので、感謝の気持ちを伝えました。まだまだ、これははじまりです。こういうことが、きっかけとなって、次から次へと波及していくように仕掛けていかなくてはなりません。実験の準備はたいへんだけど、生徒に体験させる重要性を伝えていきたいです。でも、今年はもはやこれまで。ただいま、テスト期間中です。来年度の課題ですね。

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