小さな出来事、大きな足跡

小さなことを積み重ねて気が付くと自分の型ができている。取るに足りない事にも意味はある。

東京マラソン 

2022-03-06 12:59:10 | スポーツ観戦

久々に華やかなレースを見た。マラソンってこんなにイベントになり得るんだと思ったのは今まで自粛自粛でイベントから遠ざかって

いたせいもあるかもしれない。世界の一流アスリートも招待選手として参加し、国内トップも集結し、お金も手間もかけ沢山の人が

気合を入れて準備をし、心待ちにして、遂にこの日を迎えたのがテレビ越しでも一目で伝わってくる。好天に恵まれ、スタートと紙吹雪

の瞬間には、2年ぶりのこの日を待った人々の開催への喜びが爆発しているかのようだ。

そして期待を背負ったランナー達はリズミカルで美しいフォームで最初から良いペースで見る側を楽しませてくれる。

 

マラソンを見る際、最初は家事をしながらちらちら見て、30キロ過ぎのペースメーカー抜けたあたりからが面白い

というのが自分のパターンだったが今回は最初から最後まで見どころだらけでずっと見てた。世界記録保持者のキプチョゲを追うカメラ

と日本記録保持者の鈴木健吾を追うカメラと女子を追うカメラが交互に切り替わり、どのシーンもパワーと勢いがあって

いやー贅沢だな。合間にはdボタンでプレゼント応募のすごろくも出来るようになっており、まさにお祭り。

思いも寄らない選手が途中から出てきて勝ってしまうシーンをよく見かけるのもマラソンの面白さだと思うけど

今回のレースはスターが順当に勝つ試合でそれは最初から最後までブレなかった。

 

期待された選手が崩れていく姿を見せられて、後から実はケガしてたとか調子が悪かったとか報じられているのを見るのは切ない。

今回、鈴木健吾は調子が良くないとされながらも歴代2位 2時間5分28秒のタイムで日本人1位。良かったね。優勝した

キプチョゲは2時間2分40秒。男子は着々と世界との差が縮まってると思う。

色んな人が記録を1度だけ更新して、次々入れ替わるうちは、まだ強化がうまくいってると言えない気がするが、安定して結果出せる

人が出てきたかもしれないというのは人材育成という意味でも次に繋がる。

大迫傑がこの結果に対して「日本記録を出したあとは良くないことが多いけれど再現性のある速さ、強さが刺激になりました。」

と話していた事からも、マラソンをして上を目指している人々にもいい励みになったろうなと思った。

 

今回優勝のキプチョゲは37歳。温厚そうな佇まいが印象的だが、競技を愛することが長続きの秘訣というコメントが放送中に披露され

説得力あるなーと感じ入った。淡々と走っているようで実はメンタルの修練と常に身の置き方をどうするかに気を配り、判断を誤ると

取り返せない命取りになる競技であることは見ていてよくわかる。

女子でも期待されていた一山麻緒が2時間21分02秒で日本人トップだったものの、優勝したコスゲイ2時間16分02秒に比べ

正直まだまだな印象が拭えない。Qちゃんが「もっとパターンを増やしていく必要がある」と女子のゴール後にコメントしていたのは、

こうしたレースの組み立てをうまくできないとメダルに届かないこと、何とか後に続いて欲しいからこその一言だったと思う。

ここにも熱い思いがあるとまた改めてこのレースの贅沢さを満喫。

 

皆が一つになって参加したり応援したりというイベントは楽しいものだと思い出せた。物価もあがり、贅沢は敵だみたいに

なってたが、ネガティブになりだすとキリがない。こうしてひたむきに頑張る人、見守りながら応援する人の輪に自分も

入らなくては。皆がそう思い、少しづつトンネルの中にいるような日々から抜け出していけたらなと思うひとときだった。

 

 

 

 

 

 



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