昨年の今頃は岡山のアンテナショップにハマっていて、岡山観光に行こうと決めていた。決めたことはやろう!というわけで今度は新幹線に乗って岡山へ。倉敷の美観地区にしようかとも思ったが、飛騨高山の古い街並に行ったばかりだからなぁ。
で、急に岡山城にやって来た。全く行き当たりばったり。
黒い城で有名だそうなのだが、グレーだった。50年くらい塗ってないから経年劣化による変色のようだ。昔は材木を焼いて黒くしていたそうだけど、今はトタンを使ってるんだって(ボランティアガイドさん談)
小田原城のときは北条氏が小田原に根付いているのを感じたが、岡山城はあまり個人のイメージが染みついていない。城の展示で宇喜多秀家が初代城主だったことを知る。
物には持ち主の気配が漂うものだと私は思うのだが、宇喜多秀家本人の強い願いというより、豊臣秀吉の意志と指揮の元で築城され、その後も城主島流しや夭折という経緯をもつ岡山城が小田原城に比べ、あっさりした感じがするのは、あながち気のせいでもないような。
多いなる野望と執念と力量を持って築城された城というのは何百年たっても野望の爪痕みたいのを感じる。でも別に我の強い城主の城だと迫力があっていいということでもない。派手でなくとも、それはそれでいいのだ。
下手すると印象に残らず終わるところを外見の黒が引き締めてるかのようではあるが、私は気に入りましたね。入ってみると、きちんと手入れと管理がされているし、意味不明な古い物を展示してお茶を濁しているでもなく、城内の使い方に無駄がない。
お城からの景観は特筆には値しないが、
その代わり?しゃちほこがこちらを見ています。日本3名園の1つ、後楽園が隣接しているのも特徴だが、ここではあっさり趣味の良さが開花していた。城なんてどれも同じようなもの、とかつては思ったが、そこにいた人々の背景を知ると、なるほど!だからこういう城なんだとわかって楽しい。(^^
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます