結局この週末に帰省してきた。花粉の本格飛散は来週末というニュースを見たのと、運よく寒く、
飛散も少な目だろうし酷かったら両親の顔だけ見て日帰りにしようと思えた。
父の慰労会で盛り上げるつもりで行ってみたが、父は随分と体力が落ちていた。
駅まで迎えに来てくれた父とまずは夕食の買い物に。
もともと買い物好きであれもこれも買って盛り上がるのがルーティンだったが、今回は
買い物メモに書いたものだけで目移りなし。その時は節約してるのかなと気にかけなかったが
いつも買った物を自分で運びたがる父が荷物に手を出さない。
夕食の時もお酒はビールを少しだけ。
母の体調を回復させ、美味しいお酒が飲みたいだろうと思った私の推測は外れていた。
電話で話すのと実際行くのじゃ大違い。朝食も、いつも父が手料理をふるまってくれるのたが、
食事の支度中ずっと立っているのが辛く、キッチンに椅子を持ち込むようになっていた。
朝の散歩も1時間くらい歩いていたのが20分で帰ってきた。昭和の頑固者の父も83歳。
少しでも負担を減らそうと父がスーパーやドラックストアで調達している水、米、ビールなど重い物を
通販で注文しようと提案するも拒否。
よくスーパーやコンビニのお惣菜に頼っているので栄養バランスとおいしさを考えて
手料理も作って行ったのに「自分ちの冷蔵庫の余りもの持ってきた」と言われる始末。
一瞬頭に来たが父らしい。小さな親切大きなお世話。
逆に素直に頼られるようになったら悪い兆候だよね。衰えたとはいえ、この年まで誰にも
頼らず常に今あることに全力で取り組んでいる。それは凄いところである。
一方の母は腰痛持ちになり益々動かなくなっているものの見た目も若く元気そう。
認知のせいか?何にも興味がないが、寝たきりで何もしなくても辛くないと言っていた。
そんな様子もわかって帰ってよかった。
親には親の生活がある。時々ちゃんと話を聞いて寄り添ってあげればそれでよいのだろう。
今の時点では。
しかし油断は禁物。今、何とかまわっている事はこれからの保証にはならない。
何か起こった時にはすぐ駆け付ける体力保たないと。
私もゆくゆくは自立した老人になりたい。定年になったら何もないってことになら
ない準備もしないとなと日の出前に実家からの景色を心に焼き付けながら思ったのだ
った。
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