小さな出来事、大きな足跡

小さなことを積み重ねて気が付くと自分の型ができている。取るに足りない事にも意味はある。

親孝行したいんだけどね2

2023-01-21 21:06:45 | 帰省・家族

今週、夏に契約したお客様から住所変更の連絡が会社に来ていた。契約後2年間は担当者がお客様に関しての様々な責任を負う、うちの会社。

さっそく住所変更の書類を作り、認印をもらうために新居に伺った。それまでの数十年戸建てに住み、子育てを終え、夫の介護を終えた

86歳女性の方なのだが、子供たちが高齢者専用のマンションを見つけてくれて引っ越したそうだ。出来たばかりなのか綺麗で静かでセキュリティ

も万全。扉はすべて引き戸で段差もない。エアコンをつけなくても寒くはなく、窓から見える景観も良い。元々の家から近く、子供の家からも近

いので土地勘がある場所で前よりも駅に近くなっている。と、何から何までいい事づくめ。60歳以上でないと入居出来ないシステムの

せいか、独居老人が寂しくなったら、話相手もするサービスまであるらしい。子供も安心、本人も幸せ。インテリアもすべて新調してあり、

86歳でこんなに幸せそうな人初めて見た!くらいのテンションの高さだった。本来なら入院させるか施設にいれるべき状態のご主人を

長年家で介護して見送ったという苦労も乗り越えたうえでの巡り合わせだが。にしても、うまくいったなぁ。リスタートが。

この方だけなら今までの家に住み続けるだろう。後押しできる甲斐性ある子供たちなんだろうな。

親を幸せにしたい気持ちは大概の子供は持ってるだろう。金さえあって綺麗なマンションに住まわせてあげるのが親孝行かどうかは

断言できかねるけど。でもやっぱり幸せにはお金の威力大きいと思わせる話だった。

一方、同僚よっしーのお母さんは85歳。独身のお兄ちゃんと2人暮らしだがお兄ちゃんは昼間は仕事。ある日お母さんは体調不良

で倒れてしまった。そのまま動けずお兄ちゃんが帰宅するまでの4時間倒れたまま放置されることに。体調不良の原因はコロナ。

仕事で忙しいお兄ちゃんは感染の心配もあってかお母さんのケアをそんなにできなかったのだろう。お母さんは鬱になり、もう死んだほう

がいいと口にするようになったらしい。慌ててよっしーが家に呼び1週間、家族総出でお母さんの話をそうだね!そうだね!と

ひたすら聞いてあげたそうだ。毎日同じ話を何度も繰り返すお母さんだったが、すっかり嬉しくなり体も元気、メンタルも元気になったそうだ。

お金も大事だが孤独にさせないことも大事。寂しい上に年老いて頭も体も思うように働かないとなると絶望感は計り知れないだろう。

 

考えさせられる機会が続き、用事もあったが、せめて話を聞いてあげるつもりで私も父(83歳)に電話してみた。だが用件終わると

すぐ切りたがり、あっという間に通話終了。これがうちの父の元気な証拠だ。

最近知ったのだが父はユニセフに寄付をしていた。ここ10年くらいだそうだ。なんと!いつも自分のことしか考えない人だったのに。

年金暮らしでお金ない今こそ自分の心配して生きて欲しい。ま、止めろとは言わなかったけど。

自分の親となるとどうも思いがすれ違ってうまく行かない。正月に体の事を考えて野菜料理沢山作って持って行ったのに、

殆ど弟が食べる結果になったし( 一一)

うちの父にとってこれから楽しい人生をって言っても難しいだろう。でも何とか一日でも長く身の回りの事を自分で出来てストレス

が少ない生活を送って欲しい。


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