「恋愛中毒」 山本 文緒著
もう神様にお願いするのはやめよう。
―どうか、どうか、私。
これから先の人生、他人を愛しすぎないように。
他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。
哀しい祈りを貫きとおそうとする水無月。
彼女の堅く閉ざされた心に、小説家創路は強引に踏み込んできた。
人を愛することがなければこれほど苦しむ事もなかったのに。
世界の一部にすぎないはずの恋が
私のすべてをしばりつけるのはどうしてなんだろう。
これ、一気に読んでしましました

本当に、ぐいぐいと引きつけられて
残りページが少なくなってくると
「えっ!?もう終わりなのか~」と残念になるくらい。
まあ、私自身が今さら恋愛どうのこうのという年齢でもないのですが、
主人公の心の動きは何だか切なくもあり、怖くもあり、
でも何となく共感できるような部分もあり・・・
読み応えのある1冊ですよ