備忘録
父は三男だったので新たにお墓が必要でした。
しかし、子供は私と妹の女だけ。二人とも嫁に出ました。けれど、うちに男の子が産まれた事で、父はお墓を購入しました。
それも私の夫の名前で。
常々、胃ろうはしないでくれ、葬儀に金はかけないでくれ、戒名もお経もいらない。
家族だけで見送ってくれればいい。
ただ花はたくさん飾って欲しい。特に大好きなリンドウを、と言っていたので、その通りにしました。
お位牌と墓誌には俗名がそのまま刻まれています。
お寺などのしがらみがなかった分、
事はわりとすんなり進みましたが、これでもまあまあのお金は必要でした。
(もちろん、父は用意していました)
そして最後は実家の名義変更です。
こういった手続きは私は好きだったりするのですが、何度も法務局に出向いたりすることが今の私には無理でしたので、司法書士にお任せして、やっと完了しました。
あとは光熱費などの父の名前で契約していたものの名義や口座を一つずつ変更しているところです。
日常目にするものほとんどに父との思い出があり、まだ涙することはあります。
悲しみが薄らいでいくことに変な罪悪感を覚える事もあります。
この先どういう気持ちになって行くのは分かりませんが自分の気持ちには素直に向き合って行こうと思っています。