蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って18年、モットーは是々非々の団塊世代です。

背中の痛み

2021-02-27 02:13:00 | 徒然
もともと凝り性で、小学生の頃、ピアノ!の発表会の後、気分が悪くなり、看護師の経験のある祖母に診てもらったら、『蟷螂ちゃん、肩がパンパンに張っているよ』と揉まれたことを思い出します。
ピアノなんてやりたくなかったのに、ベーゴマの方が良かったのに、厳格を通り越して粗暴な父がなぜピアノなどという軟弱なものを習いに行かせたのか理解に苦しんだものです。
おそらく明治で古賀政男の下でマンドリンクラブに属し、兵隊の前で歌まで歌ったことがあるので、音楽には理解を示していたのでしょう。
熱海の家のマントルピースの上には、『イタリア製だぞ』と親父が自慢していたマンドリンが置いてあります。
雨の降る日などは居間でマンドリンを演奏して悦に入っている、今はもう魂になった親父の姿が目に浮かびます。
ピアノの後、ギターを弾いた蟷螂に文句の一つも言わず、愚弟はなんとフルートを吹き出すに至って、青年になった蟷螂は、そのうち『三重奏でもやるんかい!』とかすかに思いました。
しかしながら蟷螂の肩こりは酷さを増し、親父の店を手伝っていたある日、あまりの苦しさで呻いていると客のオカマに背中の『けん引き』をしてもらって以後、『けん引き』がクセになり、今ではオカマに代わって同居人がけんを引く役目となっています。
その背中のコリはやがて痛みを伴うようになりました。
背中の痛みは怖い。
健診の荒い検査で弓部大動脈の蛇行をたびたび指摘されたりして、そろそろ解離か。
ベーゴマ仲間だったシゲちゃんは大動脈解離で、瞬く間に三途を渡りました。
朝、梨を食べた後に風呂に入ってそこで倒れたのです。
風呂場で解離したら出血は止まらないでしょう。
なので蟷螂は用心しているのです。
梨はもちろん、柿やリンゴなどの硬い果物は一切食べません。
ミュージシャンの大瀧詠一氏はリンゴを食べていて大動脈解離だっていうし。
阿藤快さんは背中の痛みで胸部大動脈解離。
ベーゴマ仲間のシゲちゃんはオヤジさんも早かった。
4、50代で亡くなったっけ。
やっぱり遺伝かなぁ。
明日は親父の祥月命日。
墓参です。




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