若い頃、親父に注意されたことのひとつに、『大酒を飲んで風呂に入るべからず』があった。
親父からの忠告です。
『あの時助けてもらえなかったらお前はこの世にいない』
え・・・
なんでも女郎屋で大酒を飲み、疲れもあって湯船で寝込みそのままズルズルと水没したそうで、居合わせた『三助(死語)』が親父の首を捕んで引きずり上げられて助かったということです。
ということは三助が命の恩人?
それも女郎屋の三助って・・・
とにかく親父の武勇伝は数知れず、病気の数以上です。
女郎屋の女の取り合いで殴り合いの喧嘩をしたら、相手が恐ろしいほどの石頭で指を痛めたこともあったそうで、よく命があったものだと感心します。
今日、そんな親父の学徒出陣時の卒業アルバム!の名簿を見ていたら、氏名の前に丸印が書いてありました。
Cクラス(敵性語なのにいい加減だ)総勢66名。
丸の書いてあったのは親父を含めて13名。
これは間違いなく生き残った者に親父がチェックを入れたのでしょう。
生存率(生還率)は2割弱ということになります。
蟷螂も知っている親父の親友の相撲部のボスにもしっかり二重丸がつけてありました。
親父はこのアルバムの存在を一切話さず、27年前に突然死しましたが、もし蟷螂があっち側に行ったら、聞いてみよう。