蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って19年モットーは是々非々の団塊世代です。

ダ・ヴィンチの総括 その3

2017-03-08 17:55:11 | 弁膜日記
J大学病院の経食道エコーをキャンセルしたので、浜田山へ経食道エコーを撮ってもらいに行きました。ここで教訓です。経食道エコーの担当看護師に見栄をはってはいけないということです。蟷螂はずいぶん昔に親指ほどの太さの胃カメラを飲んだ経験があり、経食道エコーをなめていました。
「胃カメラをの経験はありますか」
「はい、あります。それも昔の太いやつを」
そうすると検査用のベットに横たわった蟷螂の横で看護師が、「胃カメラの経験ありです」と、検査技師に伝えました。蟷螂は「は~い」とこたえた検査技師が手にしている大蛇のようなプローブを見て、目を見はりました。気を失いそうになりました。
「それでは鎮静剤は不要かな」
いや、ちょっと待ってという暇もあればこそ、ビニールごとプローブを突っ込まれました。しかしこちらも旧式の胃カメラ経験があるので、突っ込まれた位では根をあげません。問題はプローブが上下することです。その度に吐き気が襲いかかります。しかし今さら麻酔をとは言えません。なにしろ言葉を発することができないからです。プロレスや柔道よろしく、「参った」と先生の手をポンポンと叩きたくなりますが、動くと危険みたいです。目から涙が溢れ、喉はヒリヒリ、こんな検査、二度と受けたくない。そう思った頃、検査は終わりました。
「先生、ダ・ヴィンチで行けそうですか?」
恐る恐るかすれた声でたずねると、「ちょっと難しいかも」という返事が返ってきました。その時蟷螂は、またしても地獄の釜の縁にたたされたと思い、絶望の彼方へ追いやられた気分で一杯になりました。そしてこの経食道エコーの辛さは、まだ序の口であったことを、術前の検査で思い知らされるのです。(つづく)
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2 コメント

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Unknown (呑兵衛あな)
2017-03-08 19:06:27
だいぶ読み応えが出てきましたね~
これだけ長文が掛けるのなら、調子も良さそうですね。
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Re:Unknown (bickri)
2017-03-08 20:35:27
頭のリハビリですね。
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