蟷螂は最近切れやすくなっている自分に気づきました。
同居人との会話の中で『でも』と言われるとカッとします。
昔、オヤジに『でも』と言ったら、『デモもストライキもねぇんだ』と、殴られました。そういう時代でしたが、同居人は甘やかされて育ったのか家系か、姉妹そろって『でも』が好きです。
昔は気にもとめませんでしたが、心臓の手術以来、頭の真で癇に障ります。
自分でも分かっています。それまでは従順な子羊のような性格だったのに、切れやすくなったという変貌ぶり。
恐らくその裏には、最近は医者に絶対服従しているオノレがいるのです。
他者にひれ伏しているその裏で、家族にも絶対服従を求めるのは、騒動の元です。
分かってはいるんですけど、今日も棟梁には絶対服従的電話をかけてしまいました。
『完全な修理は年明けだね。みんな千葉に行ってるから』
『はい、事情は十分すぎるほど分かっています。とりあえずの応急修理だけでもお願いします』
あっちにもこっちにも絶対服従。そして家族にも絶対服従となったら、うつ病になりそうです。
雨が止みました。
田原町の床に置いた衣装ケース、『あってよかったな』と話したら、『でも、割れていたりして』。
蟷螂がカッとする気持ち、分かっていただけるでしょう。