元ガラス屋のシゲちゃんの手が震えだしたのは20年くらい前、初めは小刻みでしたが、先日、カレイをもらった時、物がまともに持てないくらい震えていました。
アル中です。
今年から隠居したので酒量がアップし、LINEのメッセージの返信が20分以上かかります。
昼酒もしている可能性があり、このままだと離婚?
ま、若くして娘さんを失くしているから、酒に逃げたい気持ちはわからないでもありませんが、人間誰しも辛い経験はあるものです。
蟷螂の場合はやはり45歳の突然の失職です。
12月の賞与目前にして社長と喧嘩!
そして職を失いました。
でも、失業期間中に元読売新聞社の竹井博友さんに拾われて、3年間、ライター稼業を続けられたので、ある意味人生の最大の転機といえるでしょう。
あの頃は蟷螂の神経が張り詰め、家族にも辛い思いをさせました。
ローンだって中途半端に残っていました。
そして区役所から、
「あなたによさそうな会社がある」
と、雇用保険が切れるギリギリのとき、今では考えられないような電話が職安から入り、再就職しました。
なによりその会社が自宅に近く、徒歩10分のところにあったので、交通費はゼロ。
た、だ、し、さすが下町の外れの会社だけあり、癖のある社員ばかり。
まず、住居がサウナ!という社員。
アパートを借りるお金もないということです。
え、え、え?ホームレスを雇ってる?
次に、会社のお金を使い込む社員。
入社早々駐車違反の身代わりを頼んでくる上司。
あの時は免許を書き換えたばかりだったので、一瞬辞めちゃおうかと考えたものです。
かくのごとく真面目?な蟷螂は、ただ驚くばかりでした。
ただ前の会社のように脱税の片棒を担ぐ会社よりはまともだったと思います。
社長の頭上には、元総理大臣の揮毫が麗々しく飾ってあったりして、経営者の考え方はまじめだったと思います。
『イギリス病って知っているか』
といきなり社長から言われたときは、少しひるみましたが。
閑話休題
アル中は最初の会社の営業部長と製本部長。
営業部長は午後5時を回ると待ちきれないようにデスクの袖からオールドの瓶を取り出してコップ!に注ぎ、ストレートで一気にグッと飲み干す毎日でした。
製本部長は出勤途中にある酒屋の店先で、日本酒のコップ酒を空けてから出社しました。
でも、営業部長は40代で吐血して急死。
製本部長も50代で食道がんの手術を受けましたが、薬石効無く、最後は声が出なくなり死去。
かくのごとく酒は命を縮めるものとわかってはいたので、蟷螂は20歳で断酒し、30代半ばまでは一滴も飲まない生活を送っていました。
ところが、それまで1箱半吸っていたタバコを止めたら口が寂しくなり・・・
今は一日350mlのグリーンラベルと缶酎ハイ1缶を、同居人と分け合って飲む毎日。
それでも週に1回はノンアルで制御しています。
(最近出たグリーンラベルのノンアルは不味いけど)
なにより3年半前、手術で入院していた時は禁酒。
退院後も2か月ほど1滴も飲みませんでした。
そこで蟷螂がアル中でないこと確信しました。
術後3か月の受診時、恐る恐る主治医に「そろそろアルコールはいいでしょうか」とたずねると、「過度な飲酒をしなければ」という条件付きでOKが。
以来チビチビ消毒を兼ねてアルコールを摂取しています。
蟷螂はアル中ではなかったのですが、シゲちゃんはどうでしょう。
手の震えがアルコールによるものか、はたまたパーキンソンなど別の疾患か、とても気になっています。
血尿が出たとも言っていた時もあったし、少しは体をいたわれよ。
何人も若くして喪った数少ない親友のひとりなので、ホント、心配しています。
色々な人間がいるのですねー。
まだまだ新種がいそうです。
うちも酒好きがいまして連休は困ってます。
本人の自覚がないとダメですよね。
お酒は酒癖という言葉があるように、人格まで変えるので怖いですね。
亡父と愚弟は酒乱でしたが、私は乱れません。
乱れるほど飲まないのでしょう。