購入した柳包丁の本刃付けをしました。
中研で研ぎを入れると砥石の当たらない所があります。
凹凸があるんですネ。
何でかな?と思い調べてみました。
原因は縦に回る水砥石でできるそうです。
(あくまでも手の感触で削る為)
これは本手打ちで良くある事だそうです。
実際本手打ちの場合は砥石で研いで仕上げる事はマズ無いようです。
(小砥石で研いでいたら生産が追い付かないそうです)
林さんの場合で青鋼の柳刃1本仕上げるのに、3日掛かるそうです。
(今回購入したのも青鋼です。)
凹凸は欠点と言えばそうなのですが、手打ちの証明とも言えます。
但しこの凹凸を治すのに苦労しました。
切れ味だけなら、超最高なのですが、刃物フェチにはどうしても・・・。
ダイヤモンド砥石は修正するのに最適でした。
綺麗にフラットになりました。
実際ブランドの包丁は確かに美しい仕上がりです。
特に上級品(青鋼、白二鋼)は手打ちから研ぎ屋さんに行く為、お高い価格になってしまいます。
しかし、刃物は焼きの工程が一番重要です。
量産されるブランド包丁で1本仕上げるのに3日では採算が合わないのは当然です。
見た目より一番重要な焼きの工程に時間を掛けた本手打ちは、
ブランドの包丁より魅力があります。(ある意味、伝統工芸士の林さん製造の方がブランドと思いますが)
私個人の考えです・・・。
見た目にこだわる方は本刃付けに苦労します!そこも焼きの工程に時間を掛けた分の見返りと思い、頑張って
研いで下さい。(笑い)
今回、酔心特集http://www.suisin.co.jp/Japanese/tokusyu/tokusyu.htm
が参考になりました。
勉強になりますので興味のある方は見てみて下さい。
マニアには必見です!