1-1需給性
顧客と供給者の関係において、供給者は技術の提案を図る。技術内容とコストを示し顧客に訴求する。顧客側は、複数の事業者に見積もりを取り、内容の吟味を図り、最も良い所を選択する。
1社を選び、他者を切り捨てる。切り捨てられた側へ採用しなかった理由を示すべきか、そんなことは必要ないか。多くの場合、後者の判断で良いという認識が産まれる。顧客側からの予めの尺度を鮮明に示し、広く募る態度にあっては事前的な基準尺度を明かしており、それに照らして、適合する対象を選び適合しなかった対象への理由は基準に適合しない事が原因と解される。
1-2歪性による主導性
一定の納得感が形成される。しかし、提案した内容を無断で活用する現象が見られれば、ただ乗りや盗みの性格が出現する。金を払わずに技術を盗む実態認識が高まる。又は、はじめから、供給者への選択とコストを払う意識が弱く、ただで技術を盗む態度の強い性格が出現する。これらへの懸念から敢えて選択をしなかった理由の限定を絞り回答する態度が望まれる。「優位的な立場の乱用」等という懸念と対策の基準や規定が導出される。
1-3健全な牽引性
市場を牽引するような立場にあっては、市場の未来像を纏め同じ性格を有する技術者からの尊敬や魅力が産み出され一つの模範像として敬意が払われる。予めの基準性が確立され、市場形成者の一員等という関与性を生み領域の内包性が共有される。外側へ対し一定の同一要素性を有し市場の健全な牽引の一端を担うなどという意識が投じられる。
サービスを受ける顧客側へ対し確たる技術性を提供する。顧客側も安定して期待に応えてくれる供給者や技術者への満足を遂げる。主要技術性と付随技術などという差別化の要素が産まれ、基幹技術の同一性と個別性を含み、数ある中から希望と適合する供給者を選ぶ。個別現況性に照らし最もマッチする需給性が構成される。
1-4寡占的市場性
寡占的市場という特殊性についての吟味が加えられる。広く空間の状況が思わしくない等という時代認識が産み出される。それまで空間の支配的な立場や基準と稼働が根本的に誤りであったなどという認識が進む。寡占性をはたしていた領域性からのそもそもの基準性が思わしくなかったという判断に一定の合理性を生む。
1-5時代認識・大局観
「予めの基準の取り方に瑕疵がある」という判断が成される。その基準と適合には不合理性を招く。こうした状況である場合は、尚更に顧客として何を原因に選択したか、しなかったか、原因の鮮明性と回答が無いと、いつまでも構造的優位性に依存して、歪な寡占構造を継続させることに及ぶ。慢性的な性質の不良が治らない。再び悪しき現象を出現させる予測性が高まる。
1-6変革性
原因の特定と回答が成されぬと一向に歪な性質に力が集まり健全な市場性や社会性、創造性を停滞させる。良好な感性による自然律が促進されない事が問題の根を作る。こうした中で妙な力への依存性を強める親分気質ではない良好なリーダーという存在が求められる。堂々と開かれた公平公正な体質と稼働を担える主導性において抜本的な基準性の見直しと稼働が促進される。
1-7性質と構造と局所性
構造改革などという変革が成される。性質面からの答えを掴み構造性や慣習の見直しが成され局所現象に性格が現れる。「駄目だったという結果が出ているのに、再び力を委ねてほしい」等という既成の勢力が残存すると一向に体質の変化が進まない。体質という長らくの時をかけ作られた基準性は容易に変わらない。人的要素を入れ替える事が求められる。慢性的な盗み症や詐欺気質、略奪症という習慣と常識が浸透している歪性を取り換えないと、良い変化に至らない。ゴミはいつまでもゴミで構造依存性を高め、盗みを常識にする。性質面からの適正策として哲学文化政策が稼働する。
1-8生態の変動と不変性
「萌芽期、成長期、安定期、成熟期、衰退期」等という生態の成長性と変動の因果性が産まれる。いつの時代にも変わりづらい根本則を求めながら、時々の状態に対面し適正を引き出す創造原理が産まれる。根本律が確立されないと、その場限りの最良性と混乱性が広げられる。人間世界から逸脱した世界を招く事への問題認識が起こり、普遍的不変の尺度を求める態度が現れる。
「イノベーション」なる横文字が妙に意味内容の本質性を飛ばして先走ると悪性の破壊活動が広げられる。金満経営者、ガリベンなどという歪性による変化と、健全な理性を備えて行われる変革の違いについて精査する事が求められる。肥満症による保身や自由という歪性に外れぬ根本律の見解が求められる。理念という根拠が希薄で、場当たりの事実と受動性を高める不良の認識を生む。哲学文化性の認識を抑え確かな変動を作る感性と態度が産まれる。
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