「日本文化原論 真なる調和への道 」 美粋書房 横山俊一

私は神道や仏教を根にする伝統文化慣習に携わりました経験を軸に『日本文化原論』と題し執筆活動を展開しております。

1)人間像と生態像

2021-07-09 13:13:56 | ブログ

 

1-1根本且つ全体性

全体観や総枠観の共有が乏しいと自存性の歪な意識と外界の否定性の感情が進行する。自己と他者、自己と外界との同一的理念や尺度が揃い自存と他存の良好な社会性を遂げる。全体観や総枠観は自他に共通する根本性の観点を整えあるべき土台性と全体性に広げる発想により根本性と全体性に一貫した基軸性を通し対象範囲に相応する基準と応用を持って健全な領域観と世界観が産み出される。基軸性には変わりづらい根本原理を起こし対象の広狭や深浅に照らし、基礎と応用の制御を図る創造原理が望まれる。

1-2個別性と特定性

総枠性や全体性の観念の中で自己の直接的な対象性を備え、定常的な規則性を起こし、全体の中での特定領域や個別領域性の内包性と外側の相関が掴み出されて自己と外界との良好な自存性と他存性や自尊心と他尊心が形成される。自他を含む同一的な全体性の観念が求められる。

1-3分化と統合、自存と他存

こうした統合性の創造力と各自の分散性との相関をもって分化と統合の適正を遂げる。自立性と協調性、自律性と協働性、共存共栄等という抽象理念が産まれる。自存と他存の対立性について人間平等の理性をもって良好な調和性を引き出す感性が現れ、詐欺や略奪、暴行によらぬ健全な感性による発想や思考と作為を遂げる平和主義等という抽象理念と中身が構成される。

1-4知っている・遂げている

全体を知っているという意識が高まり全体を形成している等という認識が増すと、どこか身体性の弱まる感性の歪性を招き歪な自己認識を生む。頭過多の歪性が出現する。頭と体と感性による主体性と領域観を起こし全体の中での自己の客観的な性格を掴み、過不足の少ない自己認識をもって他存性の意識が産まれ自己と他者との良好な相互性や協働性の感性が産まれる。

1-5歪性の激しい対象

歪なエリート意識や力みの激しい傲慢経営という手法に陥らぬ正常性を遂げる。過大評価の自己認識を予防する根本律が稼働する。歪な全体主義の様相に及ばぬ根本性の観点が産まれる。根本的基軸性の概念の希薄な大量の知見はストック過剰の歪性を見る。身体的力の過剰な依存と外界の従属策を投じる性格は感性に欠陥が映る。感性の歪さで共通する。過剰な力や権限を削減させる健全な自然律が稼働して変わらぬ適正を存続する。

1-6肝要点

感性は喜怒哀楽などと訳される。それを表す直接的な表現と頭と体と感性の有機性と習慣性から伝わる感性の質実などという観点に精査される。瞬間的な芸術性にも尊重心や肯定感が少なからず出現する。主体性と領域化や人間と生態の適正を遂げるに際し感性の健全性に肝が起こる。それを測定する観点の絞り込みに及ぶ。「産出性における全体構成の適正」と「頭と体と感性の有機的相関と習慣」という2つの肝要点が産まれる。

・産出性における全体構成の適正

・頭と体と感性の有機的相関と習慣

1-7主体性原理

1-7-1習慣性

これらの点を抑えながら主体性と領域性の包括的な概念が形成される。個々の現象と真摯な対面と真理の探究性という意識と熱意が存続し、根本性の概念の確かさと定着性を増し抽象性や準抽象性の概念の配置や構成にもしっくりくる質感が産まれる。概念の適正と精神と身体による制御の程度に反映される。良好な感性を動力源に有し思考と作為の習慣を重ね反省と改善の熱意が存続し良好な概念の導出と稼働の持続する活動法則として人間の根本を産む。それを反映した創造力と社会性と自然観の相関と体系を持つ生態系を遂げる。

1-7-2習慣と結果

習慣性という過程的な良好性と、結果としての産出性の相関と認識が形成される。良好な動静の規則性を得て、良好な言葉や概念を導出し稼働と反省と改善の習慣を産む。

1-7-3産出性

 


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