1-1生産と販売、開発と流通
事業体と産業にも多様な性格が出現する。製品開発力に長けた事業体や販売営業力の強い事業体に大別される。この違いからアウトプットの定義も変容し品質の規定に違いが起こる。自領域の存在意義は「開発力にある」や「販売力にある」という技術規定に特徴が形成される。販売責任者の意見を重んじるか。開発責任者の意見や権限を高めるか。事業体の安定と成長と永続を求めながら、産出性の適正と過程の適正を含む品質を設計し稼働させる経営が成される。
1-2長短性の整理
あまりに販売力に偏った事業体はどのように映るか。直接的な製品サービスの質実を算定する嗅覚は下落し量を捌く事に比重を高めた産業経済性と常識が広がる。資金調達力への依存によって市場を支配する作法が高まると販売力という概念と中身の形成に歪性が深まり広がる。言う事を聞かぬと売ってやらないぞ等という主従性を作る傾向が現れる。単純物理の因果と外界の従属という根本性の壊れた姿を見る。需要者の期待や要望を伺い開発力に反映させる営業力とは異質の体質が作られる。更に流通性と関連し情報集計力の観点が加わる。大量の情報を集め因果と傾向の大筋を把握し的確な産出をもって安定した需給と成長に連ねる作用を産む。多様な因果を単純化し画一性を高める性格が起こる。効率性と量産性と大規模化の基調が広げられる。この良し悪しを問う観点が形成される。
1-3根源且つ根幹及び全体性
開発力に重心を備えた秩序では品物が良いから売れるんだ。営業は開発者の指示通りに動けばよい。お宅に付加価値はない等という極論を産む。特殊希少な技術力を特徴とする事業体と販売網を広く確立して営業と流通力の高い事業体という特徴が整理される。いずれの過剰な偏りにも人間の根源且つ根幹及び全体性に歪性が現れる。
1-4特定性と全体性及び根源と根幹
直接的な事業の観点に留まらず、「産業観や産業構造観、都市と地方の姿、国家と国際社会、人間と自然の相関」等の観点を起こし、感覚と感性と観念の相関と習慣という人間の根源且つ根幹的な観点を引き出しながら、健全な中大局観を導出し根本性の基準尺度を土台にもって歪性に対する過不足の適正な評価に連ねる操作が加えられる。根源且つ根幹及び全体性等という基準性を起こし個別特定的な現象の適当な性格付けに及ばせる創造原理が産まれる。「性質と構造と局所性」「具象・準抽象・抽象」「あって良い事・悪い事・両面の因果」「定常性と非定常性と緊急性」等という観点をもって変らぬ根本性の適正と稼働の体系的な算式を産む。
1-5動静概念と規則性
良好な入力性に不動性を浮かべ産出する物事への根本的な性格を規定し、それを遂げる過程の設計を図り産出と変換の適正を作る思考と作為の原理が産まれる。作りあげる物事は時々の内外環境から変動性を生む。作り上げる主体性には不動性をもって良好な入力性を備え柔軟に時々の環境に適合させる産出を引き出し過程を作る論理構造が産み出される。
1-6狭義の哲学文化
「生命観や人間性と創造原理や社会性と生態の全容観」という側面と「個別具体の観点や特定領域観」との相関を産む。前者の基盤的側面について言葉や概念や領域観を引き出す事に主要な産出性を図る狭義の哲学文化観が産み出される。機能性や感覚性が高まり感性が瘠せる傾向について良好な感性を求める需要が出現する。どのような姿に感性の良質が浮かび上がるか。言葉や概念を引き出し現象の観測と評価の安定した見解を産む事に及ぶ。真に良好な人間性と生態を求める創造力が産まれる。
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