古代と封建と近代と現代なる歴史観を描き出された歴史家の優れた感性から多くの学びが起こる。学術的な知見と纏められた事と共に、個々の活動から、これらの観点の意味内容を吟味し、自己なりの歴史観とあるべき理論を導出する過程が進む。教科書から学びを進めるか、体や感性の体験から、自己なりの理論と実践を果たし教科書を伺い、近い感性の同一性を感じ取る等という頭と体と感性の相関が掴み出される。自己理論の形成と実践を先んじるか、他者理論を頭脳的に読み取り現象を作り込むか、過程には多様性が映る。そして質実の良き理論を導出し新たな未来を形成し歴史観等と抽出され、教科書が作られ、他者に用いられる。
現代は、近代的な現象の高まりと限界面の認識が出現しつつあり、新たな理論を求めるような時代背景にも感じられる。確かな基準や体系の導出を望む人々の潜在的顕在的な欲求が映る。変わりづらい確かな基準を導出し、未来像と描き出し、迷いの少ない力を投じ、確かな満足を得られるような大本的な尺度の確立と実践を求めるニーズへの答えを作る創造性が起こる。これを予め意図してか、意図せずに理論を作るエネルギーが進み、形に現れ、結果的に共感が進んで、現象化の基準と活用されるか。「永続思想」等という時空を超えた普遍性の理論を導出し、時々の環境に対面し、評価と予測を浮かべ、永続に及ばせる作為を投じる体系が描かれる。自然と人間の交流から、両者の永続をもって自己の存続に回る原理を引き出し、人間の変わらぬ良性への答えを得て、根源的な基準を整え、自他を含む特定観や全体観を描き出し作り上げる力が進められる。基本的な理念の認識と共に、それを遂げる具象的な様式の整備を図り、「主体性学」等と展開し、抽象と具象の整合する思想体系が作られる。あまりマスコミなる性質が先行し適当な制御を欠く精神面の歪性は、世界の悪性を広げる。健全な性質から外れた精神性の進む事のなき適正概念を持って自他との調和を図る主体性像が描かれる。
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