村(正しくは町)の鎮守もすっかり迎春準備が整った。
この社の境内から裏山に続く道があり、その奥の方がなんだか様子がおかしい。
少し登った先に檻があって、
なんと猪が2頭も!
兄弟だろうか、まだ若いというより幼さそう。
近付くと姿勢を低くしてじっと様子を窺う、そして激しく向かってきて檻に鼻をぶっつけたりもする。
数か月もすればずっと大きくなって、村(正しくは町)人を大いに困らせることになるだろう。
おそらくファミリーでやって来て、
好奇心旺盛な子供たちが運悪く捕らわれの身となってしまったに違いない。
「どんな処遇が待っているんだろう」
などという想いを頭から振りはらって考えないことにした。
親が救出に来るといけないので早々に退散した。