世界遺産に登録されている、フランス、シャルトルのノートルダム大聖堂 [Cathédrale Notre-Dame de Chartres]。
その中央扉口は、“王の扉口” と呼ばれています。
タンパンの中央にいるのが荘厳のキリスト、そして両脇にいる翼の生えた人と動物は、福音記者を表す4種の象徴です。
左上の人がマタイで、その下の獅子はマルコ、右上の鷲はヨハネ、その下の牡牛はルカの四福音記者を象徴しています。
そして、下には十二使徒像が並んでいます。数えると14人いますが、両端のふたりは十二使徒ではありません。
※タンパンとは、教会や大聖堂の建物入口上にあり、横木とアーチによって区切られ、彫刻で装飾された半円形や三角形の壁面のことです。
タンパン [tympan] はフランス語で、英語ではティンパヌム [tympanum] です。
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