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(ここからはネタバレとなるので、まだ観ていない方は閲覧注意!)
今回のEP9は、最新三部作となるEP7と8で謎となっていたレイの素性・生い立ちがついに明らかになり、またシリーズ全9部作の完結編ということもあって、華々しく、とても素晴らしいハッピーエンドを迎えて見事に完結するのだが、ラストらしく、幾つか驚きのサプライズが用意されていた。
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まず最初の驚きは、悪の皇帝、ダースシディアスことパルパティーンが復活したこと。復活というよりは、元々EP7にも登場していたスノークも、パルパティーンが裏で全て操っていたことが判明。ついにラスボスにして、今を思えば全9作品において最も色濃く存在感を残していたシスの権化、パルパティーンの再登場となったのだ。そして、更なる驚きが!なんと強いフォースを持つ為、ジェダイの血縁だと思われていたレイが、実はジェダイでは無く、パルパティーンの孫娘であったという衝撃の事実も判明する。レイ本人も正義の心を持ちながらも、自分がダークサイドの血縁であることに苦悩する。この構図は、ジェダイの血縁を持ちながら、ダークサイドに堕ちてしまったアナキン・スカイウォーカーとは全く逆とも言えるのが興味深い。
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そして、映画では完結編だけあって、随所にスターウォーズらしい見所も満載。まずはレイとカイロ・レンの幾度となく繰り広げられてきたライトセイバーでの直接対決もついに決着。そして、レイアが最後の命をかけたフォースの力により、ついにカイロ・レンは、ベン・ソロとして見事にジェダイとして善の心を復活させることに成功。このレイアの力に加えて幻影としてハン・ソロもEP7以来の再登場し、息子ベンと向き合う。これもSWファンにはたまらない豪華な演出となった。ベンはついにここでシスに決別し、ジェダイとして生きて行くことを誓うのであった。このシーンは何とも感動的で、観た2回とも思わず涙が出てしまった。
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パルパティーンのもとに向かう前、レイはルークが身を潜めていた島に向かうが、ここでルークが幻影となってレイの前に現れる。そしてパルパティーンのもとに向かう為に必要なウェイファインダーと、昔自らが乗っていた反乱軍戦闘機のXウィングファイターがついに海の中から浮上する。またルークから、レイアのライトセイバーも託され、ルークとレイア両方のライトセイバーを持ち、Xウィングに乗って、レイはパルパティーンのもとへと急ぐのだった。
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そして最後はパルパティーンとの対決を迎えたレイのもとにベンも駆けつけ、二人が力を合わせ、レイアとルークのライトセイバーを使い、パルパティーンに勝ち、反乱軍もファースト・オーダーと皇帝軍/ファイナル・オーダーを撃退して銀河に平和が訪れる。このパルパティーンとの最後の戦いで傷付き、命を失いかけていたレイを、ベンが自身の持つフォース全てを使ってレイを復活させ、最後にレイとキスをした後、自ら消えてしまう。これはルーク、レイア、ヨーダ、オビワンたちがそうであったように、ジェダイマスターたちが人間の姿を捨て、魂として昇華する際に起こる現象にて、ベンもついに歴代のジェダイマスターの仲間入りを果たした瞬間としても感動的なシーンとなった。
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そして最後の最後でまた見事なエンディングが用意されていた。全ての戦いを終えたレイは、ルークとレイアのライトセイバーを持って、ルークの故郷、懐かしい砂漠の星タトゥイーンを訪れ、ルークが昔住んでいた家跡に2つのライトセイバーを埋める。この時、レイは新たな色のライトセイバーを持っているのだが、これこそまさにパルパティーンの血を引くレイが、自らの運命を変えてジェダイになった証でもあり、真の平和を象徴する瞬間でもあり、何とも感無量であった。更に、通りがかりの老女が、“この辺りにはもう長い間誰も訪れていなかったが、あなたは誰?”と聞かれ、“レイです”と答えたことに老女は、“名字は何?”と聞く。そこで、ルークとレイアの幻影がレイの目に移り、“レイ・スカイウォーカーです”とレイが答えて映画は終わるのだが、このシーンは、今回のEP9のタイトル『スカイウォーカーの夜明け』にもうなずける見事な大団円!レイがついに正真正銘の“スカイウォーカー”となり、ジェダイを継承することがはっきりした感動的なラストであった。また、レイを救って亡くなった(幻影フォームになってしまった)ベンの為にも、レイがジェダイを継承して行く使命を背負ったことにも想いを馳せ、涙がぐっとこみあげてくる。
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少しライトな要素に目を向けてみると、今回のEP9は色々な新たな仕鰍ッも用意されていた。往年のEP4-6のファンには嬉しいランド・カルリジアンの再登場。そして、メ[の運び屋時代に仲間であったゾーイという女性新キャラが出てくるが、あまり顔がはっきり出ないものの、女優のケリー・ラッセルが演じていることでも話題に。ボバ・フェット的なカッコよさが新たな魅力をもたらしている。
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今回の最新三部作では中心的なロボットキャラとして人気者となったBB-8に加え、EP8ではメ[グという可愛いキャラが登場したが、今回はD-0というシンプルなロボットが登場し、BB-8の新しい相棒となる。
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レイア役のキャリー・フィッシャーは大変残念なことに、EP8の公開後に亡くなってしまった関係で、今回のEP9に登場するのは難しいのではないかと言われていたが、既に撮影していたシーンなども上手く使い、ベンの復活と引き換えに劇中でも亡くなるという設定で、大変効果的に出演シーンが活かされていたのは見事であった。
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今回、最新の三部作は、ある意味スターウォーズファン全てに贈る、偉大なる“オマージュ”とも言える内容。以前、EP1-6の中の名場面を連想するようなシーンがふんだんに盛り込まれており、懐かしさと同時に新たなファンへのサービス精神を忘れていない。これをオマージュと取るか、焼き直しと取るかで評価が大きく分かれるところではある。賛否両論はあろうかと思うが、スターウォーズはもはや“宗教”であり、世界中の信者を全て100%満足させるのは至難の業と言える。そんな厳しい状況の中、可能な範囲で最大公約数的に信者を満足させたという意味においては、今回のEP7,8,9は見事な成果を上げたのではないかと思うし、全米歴代興行収入No.1に輝いたEP7 (フォースの覚醒)の人気の凄さがその成果を物語っている。
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また、個人的には今回のEP7,8,9成功の大きな要因は、シリーズの主役を任されたレイという新キャラクターの魅力にもある。レイを演じるデイジー・リドリーが兎に角凛として、可愛いのだ。このシリーズですっかり虜になってしまった。女性的でフェミニンでありながら、芯の強さも上手く備わったキャラクターとなっているのだが、普通、ハリウッドのアクション映画にありがちな、筋肉ムキムキな主人公となっていないところが、また何とも奇跡的な美しさをもたらしているのだ。まさにレイは、可愛らしさもジェダイ級である(笑)。
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運命は決して血縁に支配されるものではなく、本人の強い意志によって変えることが出来るということを今回の物語で示し、善と悪は常に表裏一体であり、ジェダイとして生きるか、シスとして生きるかは紙一重であることもスターウォーズ全作を通じて視聴者に語りかけてきたテーマでもあった。シリーズが完結し、これまでの42年間がスターウォーズを通じて、人生の様々な教訓を学んできたように思うが、まさに自分の青春、そして大げさに言えば、成長過程での価値観形成に大きな影響を受けてきたと言うことを今回改めて痛感させられたし、その意味でも自分にとってスターウォーズは単なる娯楽SF映画に留まらない大きな存在であった。
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今回完結してしまったことで“スターウォーズロス”になってしまいそうで浮「が、今後も外伝・スピンオフ物語には期待したいし、これまでの全作品に加え、『クローンウォーズ』、『ローグワン』、『ハン・ソロ』などもまたじっくり観返しながら、暫くはスターウォーズ教の余韻を楽しみたいと思う。
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42年間、本当にどうもありがとうございました!May The Force Always be with You!