日本で【カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症】という感染症が8年ほど前に見つかっています。 簡単に言うと、ほとんどの犬と猫が口の中に保菌している細菌で、人間が犬・猫に咬まれたり、猫にひっかかれたりすると感染するそうです(人から人へ感染した事例は報告されていません)。 感染しても発症しないことがほとんどで(オランダでは100万人に0.7人、デンマークでは0.6人)、日本で重症化した患者さん(死亡例を含む)の年齢は40歳代~90歳代と中高年齢が多く、糖尿病、肝硬変、全身性自己免疫疾患、悪性腫瘍などの基礎疾患があったことがわかっています。 発症すると、発熱、倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛などの症状がでるそうです。 何故この話題をここに載せたかと言うと近々テレビでこの感染症が取り上げられるそうで、「死亡例があります、発症した14人中6人が死亡しました。なんと43%が…」と放送されると、よく考えずに安易に、慌てて飼っている犬・猫を、捨てたり、保健所へ持っていったりする人達が出てこないかと危惧したからです。 先に書いた通り、発症すること自体が極めて稀であり(発症する確率はオランダで0.0000007%)、重症化したのは著しく免疫機能が低下していた方がほとんどです。 が、一言で「心配ありません」と言えないのが難しいところで、国内で死亡例が6件ありますので、お年寄りや先にあげた持病のある方は、犬・猫に咬まれないよう、猫にひっかかれないように十分気をつけてください(他の感染症もありますので)。 並びに、犬や猫の飼い主さんは、咬ませないよう、ひっかかせないように気をつけましょう(これは、もちろんお年寄りに限らずです)。 もし咬まれたら、直ちに医療機関で受診してください(他の感染症の疑いもありますので)。 この感染症について、厚生労働省がまとめてくれていますので、参考にしてください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/capnocytophaga.html
加えて、ズーノーシス協会も。
http://www.zoonosis.jp/index.htm
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/capnocytophaga.html
加えて、ズーノーシス協会も。
http://www.zoonosis.jp/index.htm