毎年行われる動物取扱責任者講習。
今年からリモートで受けれるようになりました。
今まで研修の為に仕事を休む必要があったので、何で今までそうしなかったんだろう?ってくらい便利。
時間がとれた時に自宅でサクッと受講し、テストを受けて提出することで受講完了!
早速、終了しました。あとは終了証が届くのを待つのみ。
それはそうと、動物に関する法律(動物愛護管理法)が、年々改正されていってます。
まだまだ考慮されるべき点はいっぱいあるけど、少しづつでもどんどん動物の福祉を考えたいい方向に行ってる^^
私がこの業界に入った11年前は、法の規制も、業界自体も、また動物と関わる人の意識も・・・全てが動物の福祉とは程遠いところにあり、本当にがっかりすることが多くて、びっくりしたけど、動物のことを真剣に考えるいろんな方々(一般の飼い主さんからボランティアさん、ペット業界に関わる方や、法に関わる方)一人一人の努力のおかげでいろんなことが変わってきてます。
細かいことを言えば、いろいろあるけどザックリ大まかに良かったことを挙げるなら、
・以前は犬猫の繁殖に具体的な規制がなかったので、何度も何度も母犬母猫の体がボロボロになるまで繁殖させて使い捨てる業者もあったけど、生涯出産回数は多くても6回まで、例外もありますが基本6歳までと決まりました。(令和4年6月~)
ちなみに、私のお客様には、その使い捨てられた母犬を引き取って保護されてる方もいます。”パピーミル”と言われますが、まさに高く売れる子犬を生むマシンのように酷い扱いを受けてきて、人を怖がり、なかなか人になつきません。優しい飼い主さんに保護されてラッキーでしたが、そんな子たちは未だたくさんいます。ネットでこういった現状が知られてきたことや、たくさんの方々の努力のおかげで法律もいろいろ変わってきて昔よりはずいぶん減ってきてますが・・・。
・幼齢の犬猫の販売用の展示、引き渡しも49日から56日齢へ(令和3年6月~)
秋田犬、紀州犬などの指定犬は49日と例外もありますが、一般的には全て56日齢からとなります。
子犬は、母犬や兄弟犬と共に過ごし、遊びの中で犬社会でのルールを学ぶ必要があります。あまりに幼いうちに母犬や兄弟犬から引き離されると、情緒不安定になって吠え癖がついたり、力加減が分からない噛み癖がついたり、攻撃的になったり・・・と人間にとっても問題となる行動を起こしやすくなったり、しつけも難しくなる傾向があります。
動物の福祉が進んでる国では、生後3カ月は母犬や兄弟犬と一緒に育てられ、そもそもペットの生体販売が行われてなかったりします。
それほど、犬同士で学ぶことは多いし、小さければ小さいほど「可愛い!」と言われて高値で売れる日本の文化に、私の海外の友人は違和感を感じてました。確かに・・・。小さくなくても情緒の安定した子を引き取る方が、しつけもしやすく、飼いやすいし、人間の利益と都合の為に、あまりに幼い子犬を展示販売するのは、私もずっと違和感でしかなかったので同感でした。
あとは、
・犬猫を取り扱う業者が順守すべき、飼養施設のゲージの大きさが犬猫がリラックスできるスペースを確保できるよう具体的なサイズが決まったこと
・従業員1人が飼養保管する頭数の上限が決まったこと(犬20頭、猫30頭)
など・・・。
それと毎年ある講義内容ですが、人と動物が共通感染する病気についてなど・・・。
様々なことを学び、確認しました。
本当は、私たちのような業界の人間だけでなく、一般の飼い主さんや、皆さんに知って欲しいことを全て、1つ1つ丁寧に説明していきたいのですが、私個人の熱い思いもあり、長くてとりとめのないブログになってしまいそうなので(文章力のなさ😢)、今回はこの辺で!
とにかく・・・(この一言でまとめるのはどうかと思いますが^^;)
毎年この動物管理法を見直してますが、年々良い方向に変わっていってることは喜ばしいことです。
余談ですが、私は保育士の資格も持ってるのですが、保育士1人当たりが見る子どもの人数が決まってること、保育所の子どもが遊ぶスペースなどの具体的な大きさや施設の建て方の決まりごとがあることなどと、同じような形で法改正されていってるように感じました。
女性の権利が認められてきた次は、子どもの権利、その次は動物の権利・・・という順で世の中が認められていくという話を昔、聞いたことがあります。
若い方にはピンとこないかもしれないし、語弊のある言い方かもしれないけど、誤解を恐れずに言えば、確かにそんな一面があると思います。
祖父母や両親、私自身が見聞きしてきたことや、海外のいろんな文化を持つ友人たちの話を聞いててもそう思います。
動物たちの福祉が十分に考えられ、尊重される時に、地球上に生きる全ての者にとって優しい世界になると思います。
上手く表現できないけど、マハトマ・ガンディーの有名な名言の通りだと思います。
”国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で分かる”