
WHOは3月14日、インドネシアで鳥インフルエンザH5N1のヒト感染例が新たに2例確認されたと発表した。2005年以降、174例の確認例となった。うち144例が死亡している。2011年に入ってからは3例目。
患者は2歳男児(Depok市在住)と31歳女性(Bekasi市)。2歳男児は、2月3日に症状が現れ、2月5日に診療所に入院し、2月6日に病院へ転院した。しかし2月6日に死亡した。感染経路としては、病気あるいは死んだ家禽との接触が疑われている。
31歳女性は、2月23日に発症し同月25日に診療所に入院した。同月28日には病院へ転院し、タミフルによる治療を受けていたが、3月1日に死亡した。感染経路としては、生きた家禽を目の前で処理する市場へ出かけていたことが分かっており、その場での感染が疑われている。
日経メディカルオンライン
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/pandemic/topics/201103/518913.html
鳥インフルエンザのヒト感染例、インドネシアで新たに1例を確認
2011年05月19日
インドネシアで新たに鳥インフルエンザのヒト感染例が確認された。WHOが5月13日に発表した。患者は8歳女児(西ジャカルタ在住)。4月1日に症状が現れ、同月4日に近隣の医療施設に入院した。8日に中核病院に転院したが11日に死亡した。
インドネシア当局の疫学調査によると、自宅周辺において野鳥の糞に暴露した可能性が指摘された。一方、患児に症状が現れる前の週に、患児の母親が生鳥市場で鶏を購入していたことも感染との関係が疑われている。
今回の事例でインドネシアでは、WHOが統計を取り始めた2003年以降、177例目となった。うち死亡は146例となっている。致死率は、82.5%と依然として高い水準にある。2011年に入ってからは6例目、うち死亡が5例となった(図1)。