poppo徒然画帳

思いつくまま、徒然なるままに、絵や画像とともにつぶやきます。

山茶花(さざんか)の季節

2009年11月26日 | Weblog



 朝夕の散歩が日課になって3ヶ月経った。夜中に雨が降ったのか今朝は雲間から青空が覗きみられた。気温が高いのか随分と暖かい。霧のような靄(もや)に煙った遠景が幻想的だ。

 サザンカが咲き始めた。道端に植え込まれた高さ50cmの低木に咲くピンク色の花や家の垣根などの植え込みの白い花も目を引く。童謡の「たきび」を口ずさむ季節になった。

 サザンカは漢字で「山茶花」と表記するが、これは椿(つばき)の中国名「山茶花」(さんさか)が「茶山花」(読みは「ささんか」)になり、それが訛って「さざんか」になったという。つまり間違った名前が定着したというのだ。日本が原産地で、学名も英名もサザンカ(Sasanqua)で椿(つばき)科の植物である。



 ツバキといえば春に咲き、花ごと散る藪椿(やぶつばき)がよく知られている。しかし、秋から冬に咲く寒椿(かんつばき)はサザンカと花期が重なり、よく間違えられる。葉っぱも花もよく似ているのでなかなか見分けがつかない。ただ、サザンカの花は一枚ずつ散るのに対してツバキは花ごと落ちるのでそれで見分けられる。サザンカの花言葉は「困難に打ち勝つ、ひたむきさ」。

 糖尿病に罹患し一生付き合っていく病(やまい)と知らされたときは、さすがに「えらいこっちゃ」と思ったが、ひたむきに生活習慣を変えて3ヶ月経った今、血糖値をコントロールすることに成功して、サザンカの白い花が艶やかに見える。今宵は、芋焼酎のお湯割でも呑みながら大川栄作の「さざんかの宿」を歌ってみようか。




「山茶花を 雀のこぼす 日和かな」 正岡子規

 山茶花は見るだけではなく、秋に種子を採取して、天日乾燥して砕き、蒸熱、圧搾して濾過、精製するとサザンカ油がとれる。これを生薬として軟膏の原料に用いたり、 古く、鹿児島、宮崎地方では、新芽を製茶して飲用したり、香りが良いので香袋にも用いたともいう。



 随分前のことだが、「ワビスケ(わびすけ、佗助、佗介)」を描いたことがある。佗助もツバキ科の常緑低木で、花は半開のらっぱ状で小さいことから比較的見分けやすいとされているが、半開きだけで区別するのは間違いとも言われる。生花をモチーフに描いていると分かるが、花は動くものである。なので、開いていく花を描いたものを「静物画」というのも考えたらおかしい。




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