セフレになりきれない私達のために、
彼が見つけてくれたものは、
遠隔操作できる大人のtoy。
Amazonで、ポチッとするだけで、手に入る。
女と男にそれぞれあって、アプリを使うことで、
同時に体験できるやつ。
そんなの別に買わなくてもいいよ。
私は、彼にそう言った。
電話の向こうの彼は、
ガッカリしてるように感じた。
彼の性生活は、
私が想像していたより、悲惨だった。
パートナーが、必要としていないのだから、
そうなるのは仕方ないけど、
この人に限って、それは無いな。と感じた。
彼は、もっと女性を幸せにできる人なのに。
私も、時々、同じ思いをする。
後から1人で自分を満たしてあげないといけない時がある。
彼との電話を一旦切る。
その間、考えた。
私にこの先、同じようなチャンスは、訪れるの?
こんなふうにしてまで、
相手と繋がりたいと思う人は、現れるの?
後で後悔するなら、
これぐらいの出費もありでは無いの?
人生、一度きりなら、
思い切って振りきってみよう。
後で、笑える思い出に変わるかもしれないけど、
それはそれで、いいではないか。
私は、決めた。
しばらくして、彼と再び電話が繋がった時、
初めに私が言ったのは、
自分でそれを買いたい。
だった。
そしたら彼は、動揺して、
話のネタなのに、本気にしたのかと、
とてもひどいことを言った。
私は、独りバカをみたって、思った。
家に帰って、しばらくして、私は彼にLINEを入れた。
やっぱり買わない。
そしたら彼は、買うのか、買わないのか、一体どっちなんだ?
俺は買う。
っていうから、
私は、
あなたこそ、一体どっちなの?
私は買う。
そんな展開になった。
何が何だか、分からないけど、
それをどうやって手に入れるのか?
考えないといけない。