うける。
彼女はもう忘れてるかもよ。
彼女はもう幸せかもよ。
彼女はもう待ってないかもよ。
彼女の中に僕はもう居ないかもよ。
彼女に僕はもう必要ないかもよ。
彼女ともう会えないかもよ。
必要とされてない。
だって彼女は生きてるし、人生設計通り。
じゃあなんで僕は生きてるんだろう。
死ぬつもりで振り切ったんじゃないのかよ。
なんも振り切れてないうえに生きてるとか(笑)
どこまで引き摺るんだ。
引き摺っていれば、磨り減って無くなるとでも思ってるのか。
5年て、一緒に居た時間と同じだけの時間だぞ。
なんも無くなってない。
むしろ大きくなっていく。
助けて。
迎えを待っているのは、あの娘じゃなくて僕の方だ。
昨日は包帯が夢に出てきた。
僕が、包帯をたくさん抱えて歩き回る夢だった。
包帯は出てくるのにあの娘は出てこなかった。
一昨日はアボカドを1つずつ積み上げる夢をみた。
ぼくの隣に、小さい頃に飼ってた猫がずっと座ってた。
ぼくが拾ってきた生後2か月も経ってない白黒の子猫。
毛布に包んで、おもちゃ箱の上に寝かせていた子猫。
2週間もせずに死んでしまった。
立つことも、目を開くこともなくて、名前も考え中だった。
ただ毛布の中で鳴いてた、子猫。
何も考えてあげられなかった。
何も思いやってやれなかった。
僕は温かい居場所になるべきなのに。
彼女だって子猫だって、それを求めていてくれたんじゃないのか。
どうして抱きしめてあげられなかったんだろう。
あの時、あの夜、あの朝、手を握って、名前を呼んで、抱きしめられたら。
こんなに苦しくはなかったのか。
あの雨の日、血の染みた絨毯の上で、君のベッドで、君の隣で。
あの夜、大人に見守られながら、保健室のソファーで、君の斜め前で。
あの雪の日、当たり前のように握られる手を、君と同じ様に。
できなかった。
自分を守ることしか考えられない。
今もそうだ。
何も変わってない。
会ってもまた泣き喘ぐだけで何も言えない。
なんだそれ。
それで、また、あんな無理矢理の笑顔をつくらせるのか。
最低だ。
許されていいわけない。
僕は許さない。
呪い続けてやる。
僕は僕に呪われ続ける。
くるしめ。