住の江の 岸による波 よるさへや
夢の通ひ路 人目よくらむ
古今集/藤原敏行朝臣
微塵も、ないのでしょうか。
私は、居ないのでしょうか。
一緒に死ねると思えたから、
一緒に死のうと言ってくれたから、
一緒に死ぬ約束をしたから、
だから特別とか、
そういうのを全く抜きにしたって、
好きな人は好きな人だよ。
自分が恋愛対象じゃないってわかってても、
好きな人は好きな人だよ。
死ねなくたっていいよ。
約束なんかなくたって、好きなままだよ。
ぼくはそんなに器用じゃないから。
好きな人は好きなままでしかなくて。
でも「付き合う」っていう契約が、今は苦しい。
要らないなら、ちゃんと捨ててよう。
初彼先輩と別れた勇敢記念日からもう7年も経つんだね。
あと2日で、今回も諦める日が来るの。
好きなことはきっと変わりないけれど、待つのはやめなきゃ。
いつまでも、私だけの想いで引き伸ばしてはいけない。
恋はできるだけきれいなまま残したいし。
重くなりすぎて、相手の負担になっちゃいけない。
私だけの想いで、盲目に埋めてしまってはダメ。
元気なのかな。
それとも自殺擬きが成功してしまったんだろうか。
もう生きてないのかな。
それとも、好きな人とうまくいったのかな。
その人と、しねるのかな。
なんにしたって、僕は要らないのか。
あぁ。
しあわせで、いてくれているだろうか。
しあわせを感じられなくても、
安らかな時が少しでもあるといい。
私が泣く分、あの人の苦しいことが減ったらいいのに。