Bokutoh ICU Blog

墨東病院集中治療科の日々の活動を広めていきます

ローテーターの声 #4

2022-07-28 18:34:50 | 日記

飯塚です

今回もローテーターの声をお届けします

今回は今年度最長、4ヶ月間におよびICUを支えてくれた感染症科シニアの大楠先生からのメッセージです!


内科後期レジデント2年目感染症科専攻の大楠です。
4月から4ヶ月間お世話になりました。残すところ1日となった今、やり切った気持ちよりこの素晴らしい環境から離れてしまう寂しさが強くあります。

まずは集中治療科のローテートを希望したきっかけからお話していきます。
昨年4月にCOVID-19パンデミックの渦中に墨東病院へやってきた私は、ユニット患者管理で集中治療科の先生方にお世話になることになります。
あらゆる分野で知識の深さは凄まじく、こんなスーパー集団がいるなんて と驚いたことを鮮明に覚えています。
初めての重症患者管理で、当初は手に負えない…と自分に対する諦めか怒りなのかなんともいえない感情に包まれていました。ただ同時に、腰を据えて少数の患者をみれる環境に楽しさを感じていました。まとまった期間で集中治療の勉強をしてみたいという思い、そして墨東集中治療科の滲み出る雰囲気の良さに背中を押されて希望を出しました。

ここから、周ってみての感想を連ねていきたいと思います。
ICUでは多面的な視点をもって繰り広げられるディスカッションを経て、日々起こる臨床プロブレムが丁寧にアセスメント・解決されていきます。先生方はそれをさらっと実行していますが、自分でやってみようとするとかなり難しいことだと気付きます。
ミニレクチャー、勉強会などで得られる知識はもちろん、回診中のトピックからも学びの機会がたくさんありました。

先生方は魅力的な人達が揃い踏みで、これはローテーターみなが口を揃えて言うことです。人に伝えたくなるような、そんな素敵な先生方が集まって掛け合う和やかな様子が好きでした。
どんな質問を投げかけても同じ視点におりて教えてくれる、いつも身近にいてくれた安心感抜群お兄ちゃん的存在のI先生。芯をつく質問力と貪欲さが羨ましかった切磋琢磨できた、朝のエコー番長N先生。おふたりは特にわたしのICUローテート生活の心の支えでした。
そしてそしてICUスタッフのみなさんは温かい方ばかりです。いつも病棟ナースステーションでは身の置き所がなくそわそわしている私ですが、居心地の良さを感じたのはICUが初めてです。

呼吸器、腎臓、循環器など秀でた専門知識をもつ先生方が、さらにそこからお互いを高め合っている様子には脱帽せざるを得ません。先生方に混ざってディスカッションできることを目標に、これから感染症の勉強をがんばっていきたいと思います!
4ヶ月間本当にありがとうございました。


大楠先生で一番驚かされたのは呼吸器関連の知識の深さです

若手にとって苦手意識の強い人工呼吸器ですが、愛らしい見た目から「りくるーたびりてぃ」やら「どらいぶ」やらというパワーワードを繰り出しスタッフ一同ハートを鷲掴みにされていましたね(特に岡田先生は重症でした)

手技も貪欲で、かつとっても上手でした

やりたい手技は?という質問に「大腿からのAシース」と返事をする感染症内科医は日本で彼女だけでしょう

どうやら彼女にとって大腿留置のAシースはポイント高いらしく、4ヶ月間で一番かっこよかったのは加茂先生がAシース入れる姿だったそうです(岡田先生も上手なんですけどね)

しかし当然ながら感染症関連の知識は圧倒的で、回診中に牧野先生からも「どう思う?」と意見を求められている場面もありました

来月からはリウマチ内科とのことで、彼女らしい細やかな漏れの無い管理が行われることでしょう

風の噂によると来年もまたローテを検討中とのこと、、、それまでに我々もスケールアップしてお待ちしております!

4ヶ月間、お疲れ様でした!!


ローテーターの声 #3

2022-07-27 18:03:50 | 日記

飯塚です

月末になりローテーターの先生が入れ替わる時期になりました

寂しさが募りますが、今回は初期研修医の伊達先生からの声をお届けします


7月の間、1ヶ月間ICUをローテしておりました初期研修2年目伊達と申します。1ヶ月間本当にあっという間に過ぎてしまいました。
私は来年から当院の救急専攻医として残ることが決まっているので、来年以降に向けて様々なことを学ぼうと今回のローテに望みました。
ICUの先生方はとても優しく、自分の質問に対しても必ず丁寧に答えて下さり、自分が疑問に思ったことをその場で解消してくれる素晴らしい環境だなと感じていました。4・5月に当院の救命センターを経験し、集中治療のかじりを学んだつもりになっていましたが、ICUの先生方が考えていることは非常に奥深く、より勉強して知識を身につけないと重症患者の管理はできないんだと心底感じました。カンファなどで先生方の話についていけないことも多々あり、不甲斐なく感じていました。
来年も救急専攻医として3ヶ月間回ることになると思いますが、現在よりも知識を身に付け、より良いローテになるようにしたいと考えています。また来年回る際に成長した姿を先生方に見せたいと考えています。
1ヶ月間お世話になりました。来年もよろしくお願いします!


伊達先生は初期研修医とは思えぬ落ちつきぶりで、大物感が漂っていました

救急の差し迫った判断を求められる場面でも、落ち着いて指示を出してくれそうで将来が楽しみな逸材です!

質問も一つ一つが質が高く、細かい生理学的な観点にもこだわる姿勢にスタッフとしても背筋が伸びる思いでした

実はお酒がかなりとってもすごく好きだ、とか、オシャレなスクラブ着てる、とか色々と掘り下げたいことはあったのですが、残念ながらとても歓迎会が出来る世情ではなく、、、楽しみは来年に持ち越します笑

何より嬉しいのは来年は3ヶ月のローテ予定となっている事ですね

今回以上にさらに僕らの力になってくれそうです

ということで伊達先生、1ヶ月間お疲れ様でした!


第2回BTCCS

2022-07-09 08:58:56 | 日記

飯塚です

昨日、本年度第2回のBTCCSが開催されました

BTCCSって何?って方は前回のブログをご参照ください↓↓

「BTCCS開催されました」

今回のレクチャーでは

・血ガスの読み方

・気道管理

・NPPV

・人工呼吸器

・鎮静鎮痛(PADIS)管理

を扱いました

CEさんの協力で実際にNPPVや人工呼吸器を触りながらのレクチャーで、とても学びになったようでした

若手ドクターって人工呼吸器の電源の場所が意外と分からないんですが、ベテラン看護師さんたちからするとあるあるみたいですね

写真は気管挿管のスタッフシミュレーションの様子です

圧が強めな加茂Ns.に岡田Dr.はタジタジになっています

ちなみにこの後、介助の原田Ns.から「もったいないので開けてないです〜」と、ブレード無しマックグラスを渡され硬直してました

個性の出るシミュレーション風景ですね

…もちろん事故なく、無事に挿管出来ましたよ!笑

後期研修医から若手看護師まで混ざってのシミュレーションは、多方面からの視点で学びが大きいです

特に加茂先生の呼吸器関連の講義は有料級の内容でしたね!

次回も濃密な時間になるよう、運営頑張ろうと思います

今回はこの辺で、ではでは