飯塚です
今回もローテーターの声をお届けします
今回は今年度最長、4ヶ月間におよびICUを支えてくれた感染症科シニアの大楠先生からのメッセージです!
内科後期レジデント2年目感染症科専攻の大楠です。
4月から4ヶ月間お世話になりました。残すところ1日となった今、やり切った気持ちよりこの素晴らしい環境から離れてしまう寂しさが強くあります。
まずは集中治療科のローテートを希望したきっかけからお話していきます。
昨年4月にCOVID-19パンデミックの渦中に墨東病院へやってきた私は、ユニット患者管理で集中治療科の先生方にお世話になることになります。
あらゆる分野で知識の深さは凄まじく、こんなスーパー集団がいるなんて と驚いたことを鮮明に覚えています。
初めての重症患者管理で、当初は手に負えない…と自分に対する諦めか怒りなのかなんともいえない感情に包まれていました。ただ同時に、腰を据えて少数の患者をみれる環境に楽しさを感じていました。まとまった期間で集中治療の勉強をしてみたいという思い、そして墨東集中治療科の滲み出る雰囲気の良さに背中を押されて希望を出しました。
ここから、周ってみての感想を連ねていきたいと思います。
ICUでは多面的な視点をもって繰り広げられるディスカッションを経て、日々起こる臨床プロブレムが丁寧にアセスメント・解決されていきます。先生方はそれをさらっと実行していますが、自分でやってみようとするとかなり難しいことだと気付きます。
ミニレクチャー、勉強会などで得られる知識はもちろん、回診中のトピックからも学びの機会がたくさんありました。
先生方は魅力的な人達が揃い踏みで、これはローテーターみなが口を揃えて言うことです。人に伝えたくなるような、そんな素敵な先生方が集まって掛け合う和やかな様子が好きでした。
どんな質問を投げかけても同じ視点におりて教えてくれる、いつも身近にいてくれた安心感抜群お兄ちゃん的存在のI先生。芯をつく質問力と貪欲さが羨ましかった切磋琢磨できた、朝のエコー番長N先生。おふたりは特にわたしのICUローテート生活の心の支えでした。
そしてそしてICUスタッフのみなさんは温かい方ばかりです。いつも病棟ナースステーションでは身の置き所がなくそわそわしている私ですが、居心地の良さを感じたのはICUが初めてです。
呼吸器、腎臓、循環器など秀でた専門知識をもつ先生方が、さらにそこからお互いを高め合っている様子には脱帽せざるを得ません。先生方に混ざってディスカッションできることを目標に、これから感染症の勉強をがんばっていきたいと思います!
4ヶ月間本当にありがとうございました。
大楠先生で一番驚かされたのは呼吸器関連の知識の深さです
若手にとって苦手意識の強い人工呼吸器ですが、愛らしい見た目から「りくるーたびりてぃ」やら「どらいぶ」やらというパワーワードを繰り出しスタッフ一同ハートを鷲掴みにされていましたね(特に岡田先生は重症でした)
手技も貪欲で、かつとっても上手でした
やりたい手技は?という質問に「大腿からのAシース」と返事をする感染症内科医は日本で彼女だけでしょう
どうやら彼女にとって大腿留置のAシースはポイント高いらしく、4ヶ月間で一番かっこよかったのは加茂先生がAシース入れる姿だったそうです(岡田先生も上手なんですけどね)
しかし当然ながら感染症関連の知識は圧倒的で、回診中に牧野先生からも「どう思う?」と意見を求められている場面もありました
来月からはリウマチ内科とのことで、彼女らしい細やかな漏れの無い管理が行われることでしょう
風の噂によると来年もまたローテを検討中とのこと、、、それまでに我々もスケールアップしてお待ちしております!
4ヶ月間、お疲れ様でした!!