Bokutoh ICU Blog

墨東病院集中治療科の日々の活動を広めていきます

ローテーターの声 #7

2022-10-02 21:38:46 | 日記

飯塚です

続いては循環器シニアとして当科をローテしてくれた宮本先生からのコメントです!


S2の宮本です。

 他の先生達の声にあるように、スタッフの先生方の教育熱心さ、知識の深さには驚かされる毎日でした。

私が、初期研修の時は集中治療科が存在しておらず集中治療領域のトレーニングを受けたことがありませんでした。ICU入室患者を診てもらい自分が任せてしまい、重症患者に触れる機会が減ってしまっていることもあり今回希望してローテートさせていただきました。

 実際回ってみて集中治療の知識は多く教えていただいたのですが自分の実力不足で消化不良も多く、圧倒的な知識不足を日々痛感しました。収穫としては、このまま働き続けていたら、抱かなかった疑問点や考え方に出会えたことでした。

なんの勉強が今自分に必要なのか、足りないのかを知れたというだけで貴重な期間だったと思います。

その他にも素晴らしい先生達と一緒に働けたことで今度相談しやすくなったりと、繋がりができたことは財産です。

 スタッフの先生達の熱意、考え方、症例への向き合い方、楽しみ方(ディスカッション時は皆さん活き活きしてます。)をみてしまうと、将来自分もこんな風に働きたいなと思ってしまいます。

知識だけでなく、人間面でも目標となるような先生方がたくさんいる環境であるのは間違いなく、初期研修の時からこの集中治療科をローテートできる今の研修医が正直、羨ましいです。

ロールモデルとなるような先生に出会うというのは、自分を含めた若手の時期には一番大事なことの一つなのかもしれないと考えさせられます。

 今後は、スタッフの先生方と対等な立場でディスカッションができることを目標に、成長していけるように頑張ろうと思います。

いつかスタッフの先生方から「知らなかったです。勉強になります。」と言わせたい。

あのディスカッションの輪に入りたい。

そう心の底から思わせる素晴らしい環境でした。


宮本先生はさすが循環器シニアだけあり、循環器関連の知識に造詣が深かったですね

SGLT-2の話はもちろん、最近話題になったADVOR trial(N Engl J Med. 2022 Sep 29;387(13):1185-1195.)についてもタイムリーに情報提供してくれました

おそらくJSEPTICのJournal Clubでも取り上げられるとは思いますが、色々な科の先生がローテしてくれるおかげで先んじてSpecialistの意見を聞けるのは、当院で働いていて本当に恵まれているなあと感じる瞬間です

陽気で気さくな人柄ですが自己研鑽にも余念が無い姿勢に、自分たちも良い刺激をもらいました

1ヶ月限りで大変寂しいですが循環器症例は沢山入ってきますので、今後はまた主治医チームとしてコラボ出来ればと思います

宮本先生、お疲れ様でした!